スターフライヤーはなぜ「ペットの飼い主需要」を狙うのか? 社長に聞いてみた
数々のチャレンジングな取り組みやサービス提供を行ってきたスターフライヤーが、新たに「ペットとともに機内へ乗り込みフライトする」という取り組みを進めています。同社社長がその狙いを話しました。
黒塗りスターフライヤーの次なる挑戦「ペットと同乗」
北九州を拠点とするスターフライヤーは、2006年に運航を開始した後発系航空会社のひとつですが、数々のチャレンジングな取り組みやサービスを提供する会社としても知られています。たとえば、(温度が上がりやすいことから)航空機には適さないとされていた全面黒塗装の採用。これは、世界に先んじて同社が標準塗装として導入しました。
そのスターフライヤーがまた、新たな取り組みを始めています。「ペットとともに機内へ乗り込みフライトする」というものです。2022年3月より羽田~北九州線の一部便で、サービスとして国内初導入しました。
「ペットを飼っていることで、旅行にいけない」といった問題を取り除き、コロナ禍でも新しい需要を生み出せればというのが担当者の弁。同社は、こういった「飼い主需要」にマッチした旅行商品の展開も進めています。
日本国内の航空会社の定期便であれば、まず犬や猫といったペットは貨物室へ連れて行かれ、客室は人間のみが乗り込むのが一般的。しかしスターフライヤーの白水政治社長(愛犬家)によると、海外では、ペットと一緒に飼い主が客室に乗り込むというのは一般的な慣習なのだそうです。
白水社長は、このペット同伴で機内に乗り込むというサービスについて、「スターフライヤーの独占というわけではない。独占するつもりもまったくありません」と話します。
「いまやペットを飼っている方は、15歳以下のお子様を持つ方よりも多いというデータもあります。他社さんは興味津々でこの取り組みを見ているでしょうけど、最終的には全体的に旅行需要喚起に繋がって、お客様も『ああ、このワンちゃん可愛いですね』といってくれるような時代が来ればいいんです」そう話す白水社長。「いろいろな取り組みのハードルをなくして、旅行の活性化に繋げられればと考えています」といいます。
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