西武「黄色い電車」に終了宣告 他社からの譲受で“無塗装車”増備へ 大手私鉄で異例

置き換え対象は? 黄色い電車は本当になくなっちゃう?

 置き換えの対象になるのが、古い制御器を搭載した車両です。多摩川線や多摩湖線といった枝線系統で使用されている101系や、飯能~西武秩父間などを走る4000系のほか、40年以上にわたって西武線の主力車となっている2000系シリーズが該当します。2000系のほとんどは、「黄色い電車」です。

「これらはVVVFインバーター制御の車両と比べると、消費電力が大きいです。乗り心地の面でも、VVVF車の方がなめらかだと感じていただけると思います」(西武鉄道)。

 また、無塗装車を揃えていく方針のため、「黄色い電車はなくなっていきます」とのこと。西武鉄道のなかで「サステナ車両」と同等の条件に該当するのは、基本的には1990年代以降に登場した6000系(ただし全塗装車が一部あり)、20000系、30000系、40000系だといいます。なお、多摩湖線系統に残る9000系は全塗装のVVVF車ですが、まずは非VVVF車の置き換えを優先するとのことです。

Large 220513 seibu 02
西武30000系(乗りものニュース編集部撮影)。

 いまのところ、どの鉄道事業者のどんな車両を「サステナ車両」として導入するか、決まってはいないそう。また、池袋線や新宿線といった本線ではなく、枝線系統から譲受車が導入される想定だといいます。

 なお、いま使っている車両についても「走行性が劣化しているわけではない」といい、引き続き地方鉄道などへの譲渡も考えられるということです。

 西武の黄色い電車は近い将来、消えていくことになりそうですが、もしかしたら、他社からの譲受車で、たまたま車体に黄色い帯をまとっていた、というケースが今後見られるようになるかもしれません。

【了】

【黄色い電車以外も】置き換え対象車&残る車両 画像で見る

最新記事

コメント

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleのプライバシーポリシー利用規約が適用されます。

1件のコメント

  1. 「サステナ車両」はJ-TRECのSustainableだけではなく30000系や40000系のようなAトレインも入るのでしょうか?
    101系、4000系、2000系、9000系の後継として、JRのE131系をベースとした新車50000系はいつ出るのでしょうか?50000系は4両、6両、4両+4両、6両+4両、8両で、6両+4両以外はワンマン運転対応、車外カメラ搭載、8両は東京メトロ伏都心線・東急東横線・横浜高速鉄道みなとみらい線直通対応、パートナーゾーン、トイレ付きであって欲しいです。