スロベニアもお買い上げ ドイツ&オランダ共同開発の8WD装甲車「ボクサー」

一説には74式戦車よりも重いとか。

30mm機関砲搭載の歩兵戦闘車型をチョイス

 スロベニア国防省は2022年5月11日、ドイツ南部の都市ミュンヘンでOCCAR(欧州
武器共同調達機関)のイギリス担当と、ボクサー・プログラムに関する覚書を締結したと発表しました。

「ボクサー」とは、ドイツとオランダが共同開発した8輪駆動の多用途重装甲車で、乗員防護性能に優れているのが特徴です。また様々な派生型の開発に対応できるよう、車体後部をモジュール化しており、ベース・シャシー(基本車台)と各種ミッションモジュールを組み合わせることで、機関砲塔を搭載した歩兵戦闘車型や兵員輸送型、物資運搬型、移動司令部型、救急車型、自走迫撃砲型、自走榴弾砲型、対空自走砲型など様々な仕様にすることができます。

 なお、各ミッションモジュールを載せ替えることも可能で、各モジュールは約1時間で交換できるそうです。

Large 220513 boxer 00

拡大画像

30mm機関砲塔を搭載した「ボクサー」の歩兵戦闘車型(画像:ARTEC)。

 説明によると、スロベニアは30mm機関砲塔を装備した歩兵戦闘車型45両を購入する計画だそうで、それ以外にも後方支援、スペアパーツ、整備用の特殊工具、試験装置、システム統合、訓練用マニュアル、運用支援、プロジェクト管理まで含む一式が含まれるとのこと。

 ちなみに2022年5月現在、ドイツとオランダ以外にリトアニアやオーストラリア、イギリスが導入を決めています。

【了】

【雪中から砂漠まで】ボクサーの様々な走行シーンをイッキ見

最新記事

コメント

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleのプライバシーポリシー利用規約が適用されます。