“成田”じゃなかったかも? 羽田の永遠のライバル? 「成田空港」44歳でさらに成長中

羽田空港とならび、首都圏の巨大国際空港として運用されている成田空港は、現在に至るまで紆余曲折の歴史をもつ場所として知られています。その歴史を振り返っていきます。

国際線オンリーの成田が大きく変わったきっかけ

 成田空港は開港当時、国際線の便がほとんどでした。ただ、数少ないものの乗継客を見込み、名古屋、大阪などへの国内線も運航されていました。筆者は1979年3月に受験のためと両親を拝み倒して、片道だけ成田発名古屋行きの国内線に搭乗したのが自慢です。

 その後、成田空港の国際線便数も増加し、日韓ワールドカップの開催にともなって2002年には、ついに悲願の平行滑走路が不完全な状態ながら、運用を開始しました。

 一方、羽田空港は、工事技術の向上などから着々と沖合への展開を進め、2010年のD滑走路供用開始にあわせ、国際線の本格開設をスタート。それまで成田に乗り入れた欧米などの国際線も羽田へ移管されました。

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奥にあるのが羽田空港の国際線専用ターミナル「第3ターミナル」(乗りものニュース編集部撮影)。

 一方の成田空港は2012年より、ジェットスター・ジャパンをはじめとするLCC(格安航空会社)が就航したことで、国内線の比率が大きく上がりました。2015年には、LCC専用の第3ターミナルの運用も開始されました。

 そして2022年現在の成田空港は、より一層の拡大に向け準備が進んでいるところです。3本目の滑走路について「令和10年度末の完成を目指して整備する」と国土交通省航空局(CAB)の2022年度予算資料に記載されています。

 ただそのレイアウトは、冒頭で述べた横風用の斜め向きのものではなく、B滑走路の南側に、同じ向きに3500mのものをつくるというものです。これにより、着陸回数を年間50万回まで増加できるとされています。

 44歳を迎えた成田空港、これからも大きくなってくれることでしょう。

【了】

【初期案デカすぎ!未来変わりすぎ!】成田空港の歴史、地図からからサッと振り返る

Writer:

成田空港隣の航空科学博物館元学芸員。日本初の「航空関係専門学芸員」として同館の開設準備を主導したほか、「アンリ・ファルマン複葉機」の制作も参加。同館の設立財団理事長が開講した日本大学 航空宇宙工学科卒で、航空ジャーナリスト協会の在籍歴もある。

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