「74式戦車」退役は秒読みか? 自衛隊戦車の最大勢力いよいよ 総火演で目に焼き付けたい

74式戦車の実射シーンを見る貴重なチャンス

 とはいえ、これはあくまでも筆者(矢作真弓/武若雅哉:軍事フォトライター)の推測にすぎません。たとえば、陸上自衛隊が保有する最大規模の自走砲として40年近くにわたり運用されている203mm自走りゅう弾砲も、運用する部隊が減ったことで、一時は総火演から姿を消しました。しかし、今年は再び参加する予定です。

 そのため、74式戦車も「消える、消える」といわれながら、案外、総火演に参加し続ける可能性も無きにしも非ずといえるのです。ただ、車体の老朽化は止めることができないため、完全退役までのカウントダウンが始まっていることは間違いありません。

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74式戦車と同じく退役が近づきつつある203mm自走りゅう弾砲(武若雅哉撮影)。

 冒頭に述べたように、今年も総火演は一般公開なしで、代わりに陸上自衛隊の公式YouTubeチャンネルである「陸上自衛隊広報チャンネル」でライブ配信される予定です。“もしかしたら”有終の美になるかもしれない74式戦車の動く姿を、2022年5月28日(土)、パソコンやスマートフォンなどの画面で楽しみましょう。

【了】

【隊員が現地調達!】74式戦車の“偽装”シーンほか 写真で見る

Writer: 武若雅哉(軍事フォトライター)

2003年陸上自衛隊入隊。約10年間勤務した後にフリーフォトライターとなる。現場取材に力を入れており、自衛官たちの様々な表情を記録し続けている。「SATマガジン」(SATマガジン編集部)や「JWings」(イカロス出版)、「パンツァー」(アルゴノート)などに寄稿。

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コメント

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1件のコメント

  1. 早めに退役させてウクライナに送ってあげて欲しいな!武器輸出三原則でできないんだろうけどしょうもないことを国会で審議というか野党の野次、あげうま審議するくらいならこういうことを審議して欲しい。ただ単に出席してる議員の100万の文書管理費なんかもウクライナに寄付してほしい!