ワンマン列車のキャッシュレス化が進む? VisaのタッチもOKな多機能機器 国内初導入

運賃箱の上に機器が取り付けられます。

ワンマン運転の長良川鉄道でキャッシュレス機器

 岐阜県を走る長良川鉄道の列車で2022年6月より、「Visaのタッチ決済」が利用可能になります。同社とビザ・ワールドワイド・ジャパン、三井住友カード、レシップ、QUADRACが協力し、三井住友カードが提供する公共交通向けソリューション「stera transit」を導入します。

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Visaのタッチ決済に対応する長良川鉄道の列車(画像:ビザ・ワールドワイド・ジャパン)。

 ワンマン運行するローカル線の車内におけるVisaのタッチ決済への対応は、2020年11月の京都丹後鉄道(ウィラー・トレインズ)が国内で最初でしたが、今回はレシップ製のキャッシュレス運賃収受器「LV-700」を用いているのが特徴です。

 LV-700は既に運用されているワンマン運転車両用の運賃収受機器と連携が可能。FeliCaやQRコード決済にも対応するマルチ端末です。今後の様々なキャッシュレス決済への拡張性が期待できるだけでなく、レシップは国内の鉄道用ワンマンシステムで90%の導入実績を持つため、他の事業者への導入も比較的容易かもしれません。

 さらに今回のシステムは、QUADRACが提供する交通決済クラウドサービス「Q-move」と接続して決済処理を行うためスピーディーな決済が可能。利用者の乗降履歴は、降車後すぐにQ-moveサイトで確認できるといいます。

【了】

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