リニア中央新幹線「神奈川県駅」工事現場が初公開 橋本駅南口に”地下神殿”現る

リニア中央新幹線の神奈川県内に設置される駅の工事現場が、初めて公開されました。そこにあったのは、空き地に出現した巨大な穴と鉄骨が並ぶ風景。今後はどうなるのでしょうか。

巨大空間の掘削作業を支える「地下神殿」

 新幹線の地下部は大部分がシールド工法で掘削されますが、駅周辺は地上から開削し、駅施設を構築していきます。ただし国道16号と交差する部分は、道路交通を止めるわけにはいかないので、鋼材でトンネル部の仮止めを行い、地上の掘削を行わず掘進する「URT工法」が採用されています。

 駅部の開削方法は2種類に分かれています。ホームのある中央部は旧高校敷地で周囲が開けているため、どんどん下へ掘っていくだけですが、工区の端部は周囲に人家やマンションなどが密集しており、地上への影響範囲を最小限にするため、掘削部の左右に垂直の地中壁を設置し、その間を掘っていくという方法をとります。

 地中壁が土圧に押されて掘削部へ倒れこまないように、壁と壁の間に「つっかえ棒」のように水平鋼材が設置されます。このような支え用の構造物を「支保工」と言いますが、ここではジャングルジムのような支保工が最大で地下30mにわたって組み上げられることとなり、圧巻の光景です。なお、掘削作業はその”ジャングルジム”を縫うように、小型ショベルで慎重に行われています。

 見学時は現場に2本目の工事用桟橋が建設中。支保工に加えて、20m近くの高さの鉄骨組みの”橋脚”が3本そびえ立っており、こちらも圧巻でした。

 もうひとつ、ここならではの特徴が厚い関東ローム層の台地であるということ。火山灰が元になった粘土層で、固く粘り気があるのが特徴です。したがって、掘削で生まれた壁はボロボロと崩れていかずに、直壁近くに自立するのです。

 現場はちょうど関東ローム層の底まで掘り終わったところで、その下、地下3階部分へは砂れき層に変わります。こちらは普通の土なので、そのまま掘っていくと壁が崩れていってしまうため、土留め壁を設ける計画となっています。

【急ピッチで進行中「神奈川県駅(仮)」の詳細と工事状況】

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