戦闘ヘリの頭脳? 陸自AH-64D「アパッチ」頭の“コブ”の役割とは 最近は外すことも

状況に応じて外して飛ぶことも可能

 陸上自衛隊に配備されたAH-64Dはすべてこのロングボウ・レーダーが搭載されたタイプですが、その前のタイプ、初期型であるAH-64Aにはこのロングボウ・レーダーが搭載されていませんでした。

 しかし、このレーダーが開発されたことによって、AH-64Dは劇的にその性能が向上し、乗員の負担軽減に繋がっているほか、ミサイルの撃ちっぱなし能力と自機周辺の索敵能力が大幅にアップしています。

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陸上自衛隊のAH-64D戦闘ヘリコプターを正面から見たところ(武若雅哉撮影)。

 ただ、2018年2月に発生したAH-64D墜落事故を受けて、陸上自衛隊は整備性と安全性を追求するため、一時的にロングボウ・レーダーを外して運用しています。また理由は不明なものの、今年の総火演にAH-64Dは不参加でした。

 ちなみに、陸上自衛隊のAH-64Dはロングボウ・レーダーを搭載していることから「アパッチ・ロングボウ」や「ロングボウ・アパッチ」などとも呼ばれています。一見すると「皿」や「まんじゅう」のような見た目ですが、実は重要な役割をもった陸自「アパッチ」のキモといえるパーツなのです。

【了】

【スッキリした印象に】ロングボウ・レーダー外して飛ぶ陸自「アパッチ」ほか

Writer: 武若雅哉(軍事フォトライター)

2003年陸上自衛隊入隊。約10年間勤務した後にフリーフォトライターとなる。現場取材に力を入れており、自衛官たちの様々な表情を記録し続けている。「SATマガジン」(SATマガジン編集部)や「JWings」(イカロス出版)、「パンツァー」(アルゴノート)などに寄稿。

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コメント

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1件のコメント

  1. 性能はすごいかもしれないけど、本来なら少なくとも数十機揃えるべきが13機止まりで海自の潜水艦よりも数が少なく、コスパが悪いどころの話じゃない。早く後継機決めないとね。