部分開業の西九州新幹線 それでも「生活は変わる」 JR九州社長「鹿児島開業の時と同じ」

鹿児島までの部分開業とよく似た状況 当時何が起きた?

 今回は西九州新幹線の末端にあたる武雄温泉~長崎間の部分開業で、博多から長崎へは在来線特急と新幹線を武雄温泉駅で乗り換えることになります。今回のAWARDと同じ取り組みを行ったという18年前、九州新幹線の部分開業時も、新八代で特急と新幹線を乗り継ぐことで博多と鹿児島をつなぎました。

 今回も非常によく似た状況ですが、九州新幹線の部分開業時は、どんな効果がもたらされ、また今回は当時と何が違うのか、JR九州の古宮社長は次のように話します。

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JR九州の古宮洋二社長(中島洋平撮影)。

「新八代~鹿児島中央間は128kmでしたが、今回はその半分(66km)です。違いはその長さくらいでしょう。外部からの交流人口を増やすだけでなく、日常生活においても利用され、(武雄温泉~長崎間は)1時間25分が25分になります」

「鹿児島開業時も新幹線は生活を変えました。(仕事や学校へ)通えなかった地域から通えるようになりましたし、観光のお客様も関西からたくさんいらっしゃいました」

 新幹線開業前の博多~鹿児島間は、4時間近くを要し、「ものすごく遠かった」(古宮社長)とのこと。対して博多~長崎間は現状でも約2時間なので、距離的に「イメージの違いはある」といいます。「でも、基本的には(鹿児島開業のときと)同じです」ということでした。

【了】

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コメント

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2件のコメント

  1. 鹿児島新幹線も遠い方から新幹線を作って、博多に延伸させた。
    こちらも元々はスーパー特急方式だった。
    同じ策略を長崎で許す余裕は、今の日本には無い。

  2. 黒いライト周りの縁取りに黒い鼻先で、何かの動物の顔に見える。36+3の787系のメガネ顔といい、JR九州の幹部は列車を擬人化するのが好きなのか?