復活なるか「ノンストップ新幹線」 始発駅を出ると次は終点 カギは九州にあり

始発駅を出発すると途中駅には止まらず、次の停車駅は終点となる「ノンストップ新幹線」。路線の延長や高性能な新型車両の投入により、いまでは見られなくなりました。しかし、この「ノンストップ新幹線」が復活するかもしれません。

「ノンストップ新幹線」は2013年に消滅

 新幹線は、1964(昭和39)年の東海道新幹線開業時より、主要駅に停車する速達タイプと各駅に停車するタイプがあります。その速達タイプでも、始発駅を出たら次は終点という「ノンストップ新幹線」がかつては存在しました。なお、ここでは通過駅が存在する列車が対象で、通過駅がない博多南線などの列車は除外とします。

 1992(平成4)年3月改正で誕生した東海道新幹線の東京発新大阪行き「のぞみ301号」は「名古屋飛ばし」とも言われ、名古屋駅と京都駅を通過しましたが、新横浜駅に停車したため「ノンストップ新幹線」とは言えません。

 いっぽう、東京22時ちょうど発の名古屋行き「ひかり」、1994年12月3日から2003(平成15)年9月30日までは、同じく東京22時ちょうど発の名古屋行き「のぞみ」がノンストップ運転を行っていました。

 JR東日本では、北陸新幹線の高崎~長野間が部分開業した1997(平成9)年10月1日から2002(平成14)年11月30日まで東京発長野行き「あさま3号」と長野発東京行き「あさま4号」が、上越新幹線では2004年3月13日改正で誕生した東京発新潟行き「とき1号」と新潟発東京行き「とき2号」が「ノンストップ新幹線」でした。

 ちなみに「あさま3号」は、東京駅を4分前に発車する大宮停車の「こまち+やまびこ」に大宮駅で追いつき、そこから分岐点までしばらく並走していたことで知られています。

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西九州新幹線のN700S「かもめ」(2021年12月22日、恵 知仁撮影)。

 同じく2004年3月13日改正では、JR九州の九州新幹線新八代~鹿児島中央間が部分開業。新八代発鹿児島中央行き「つばめ1号」、鹿児島中央発新八代行き「つばめ18号」が、九州新幹線全線開業前日の2011(平成23)年3月11日までノンストップ運転を行っています。

 上越新幹線でのノンストップ列車は、2005(平成17)年12月10日ダイヤ改正から「Maxとき313号」「Maxとき314号」となりましたが、2013(平成25)年3月16日ダイヤ改正で大宮駅に停車。「とき313号」「とき314号」となりました。E4系から加減速の良いE2系にすることで、途中駅に停車しても所要時間が変わらないことが理由です。むしろ上り列車では1分も短縮しました。

 このように路線の延長や高性能の車両に変わることで「ノンストップ新幹線」は消滅してしまいましたが、復活する可能性があります。それは、2022年秋開業予定の西九州新幹線です。今回開業するのは長崎~武雄温泉間66.0kmで、途中駅は諫早・新大村・嬉野温泉の3駅。速達タイプの列車が設定されれば、九州新幹線部分開業時のようにノンストップ運転の列車が登場するかもしれません。

 復活すればおよそ9年半ぶりのこと。今後、西九州新幹線のダイヤの発表が待たれます。

【了】

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コメント

1件のコメント

  1.  あり得ない話ではないと思う。60キロ程度で停車駅が複数あると新幹線の速達性が発揮出来ないから。
    まあ、諫早、大村両市長がグズグズとゴネるだろうから実際には諫早のみ停車、大村のみ停車、各駅停車、ノンストップ、の各列車が走るのでは。ボク自身、諫早市在住なのでそうでないとちょっと困るってのもあるけど。