ANA「無人決済のお土産屋」中部空港、しかも制限エリアに出現 一見ナゾ立地で開店の理由
羽田に次ぐ2店舗目です。
関東以外では初出店
ANA(全日空)グループの「ANA FESTA」と無人決済システムの開発を進める株式会社TOUCH TO GOは、中部空港の国内線制限エリア内に、無人決済システムを活用した空港ギフトショップ「ANA FESTA GO 中部ゲート店」を、2022年6月15日よりオープンしました。「ANA FESTA GO」のオープンは羽田に続く2店舗目で、関東以外では初出店となるそうです。
「ANA FESTA GO 中部ゲート店」にはANAグッズや飲料のほか、愛知のお土産菓子や名古屋のグルメを取り揃えたコーナーなどがあり、170のアイテムがならびます。ほしい商品を手に取り無人レジに並ぶと、タッチパネルに購入しようとしている商品が表示。客がそれを確認し、料金を払うと、出口のゲートが開きます。支払いは交通系電子マネー、クレジットカード、現金、そして今回新たにQRコード決済に対応します。ちなみに中部ゲート店は、店舗の広さ・品数両面で、羽田空港店を上回っています。
客がどの商品を手に取ったかは、天井に備えつけられた31台のカメラと、商品棚のセンサーを組み合わせて認識しており、窃盗の発生など万が一の際には、そのデータを警察に受け渡すことができることから、犯罪も防止できる体制も整っているほか、遠隔サポートセンターを設置し、店舗の監視や利用者の困りごとなどに対応できる体制にしているとのことです。
担当者によると中部空港は「愛知県の中心地である名古屋市から働き手が通勤しづらいエリアにあり、販売職の志望者も比較的少ない傾向にあることから、こういったギフトショップの慢性的な人手不足が課題となっていた」とのこと。「同空港の運営会社もこういった新たな取り組みに積極的でしたので、2店舗目として中部空港を選びました」と話します。
なお、中部空港の「ANA FESTA GO」は、羽田とは異なり、保安検査場を通過した先の制限エリアに設置されています。担当者はこの狙いを「中部空港は一般エリアに運営会社直営の立派な店舗があるなど、ゆっくり買い物ができる施設が充実しています。制限エリアでは、そこで買い忘れをされた方や、ラウンジで長く過ごされるビジネスマンの方などが、サッと非接触でスピーディーに買い物ができるニーズを見たかったため」としています。
【了】
※一部修正しました(6月22日14時43分)
コメント