目指せ6000万円! 四国唯一&宇和島の顔「扇形車庫」保存寄付受付中 転車台も修理

全国でも11か所しか現存しません。

期日は6月末

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宇和島駅の北東にある扇形車庫(画像:床下土風)。

 JR予讃線 宇和島駅(愛媛県宇和島市)の北東にある扇形車庫を残そうと、任意団体「床下土風」が寄付を募っています。車庫は事業整理のため、JR四国によって更地化される計画があります。

 扇形車庫とは、車庫の前に設置された転車台を中心に、その周囲に扇形に形成された車庫のことです。特に蒸気機関車が主流だった時代は車両の向きを変えるために必要な設備であり、扇形に配置することで限られたスペースを有効に使えるメリットがありました。2022年現在は全国で11か所、四国ではここ宇和島のものが唯一です。

 床下土風によると、今月6月末までに土地の敷金として6000万円が必要とのこと。晴れて土地を借り受けられた場合、ここを人々の交流と創作の場とする拠点にしたいといいます。

 車庫を含む宇和島機関区では2020年より、宇和島の歴史や芸術などを紹介する展覧会を実施。新しい拠点でも展覧会事業の充実と定着を図り、宇和島とその他の人や地域との交流の深化を目指します。

 床下土風は景色を保存しながら、宇和島の“顔”でもある扇形車庫を人々が集う施設として再生させ、ギャラリーやオフィス、カフェ、広場などを整備する考えです。転車台の修理も行うとしています。

【了】

【写真】今や貴重な転車台と扇形車庫

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