軽い・安い・使い易い! 三拍子そろった傑作機A-4「スカイホーク」初飛行-1954.6.22

「ブルーエンジェルス」も認めた高い飛行性能

 A-4「スカイホーク」は整備性に優れ、信頼性も高く、取得コストと運用コストの双方も低かったことから輸出にも成功、新造と中古あわせて世界10か国で採用され、総生産機数は2960機にもなりました。

 飛行性能も優れていたため、ベトナム戦争ではアメリカ海軍所属機が北ベトナム軍所属のMiG-17戦闘機を、対地攻撃用ロケット弾で撃墜する戦果を挙げたほか、イスラエル空軍所属機もロケット弾や30mm機関砲でMiG-17戦闘機の撃墜を記録しています。

Large 220621 skyhawk 01

拡大画像

アメリカ海軍アクロバットチーム「ブルーエンジェルス」のA-4F「スカイホーク」。1974年から1986年まで使用されていた(画像:アメリカ海軍)。

 また、その優れた飛行性能は、アメリカ海軍のアクロバット飛行隊「ブルーエンジェルス」の使用機に選ばれるという快挙にもつながりました。

 加えて、軽量かつ機動性に秀でた機体ということで、「トップガン」の名で知られるアメリカ海軍戦闘機兵器学校でも、旧ソ連製のMiG-17を模した仮想敵機として用いられるなどしており、母国アメリカからは退役していますが、2022年現在もアルゼンチンやブラジルでは現役で運用され続けています。

 なお、前出のように運用コストが安く使い勝手に優れているため、正規軍以外に飛行訓練や標的曳航などを請け負う民間軍事会社などでも使用されています。

【了】

【スモーク引いた曲芸も】A-4「スカイホーク」の各種飛行シーンほか

最新記事

コメント

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleのプライバシーポリシー利用規約が適用されます。