”復活の日”迫るANA巨大機「A380」、深夜に行われた「準備」とは? 28か月ぶり定期便本復帰を前に
今回の洗浄作業、どんな感じだった?
この2号機が洗浄されるのは、2021年4月以来、約1年2か月ぶり。通常、ANA機は100日に1回程度のペースで洗浄が実施されるとのことですが、定期便で運航が見合わせられていたことから、久しぶりに洗浄が実施されることになりました。
「私はエンジンを洗浄したのですが、少し掃除したらまるっと汚れが落ちていきました。成田周辺の土埃や花粉などの強烈さを感じました。こういった汚れは離着陸をしていれば付きづらいのですが、これまで地上に停まったままの状態が多かったので……」。洗浄作業を実施する担当者はこのように作業の感想を話します。
作業は15人で実施され、作業完了まで約6時間を見込んでいるといいます。同氏によると、たとえばANAの主力機のひとつ、ボーイング787の場合、10名で約3時間かけ洗浄作業を行うそう。この比較でも、A380がいかに規格外の大きさなのかが分かります。
A380の洗浄作業を担当することについて同氏は「これまでコロナ禍で飛ばしてあげられなかったのが申し訳ない気持ちがあったので、今回(定常運用に復帰することは)は非常にうれしいです。スタッフもみな『待ちに待ったA380をキレイにする日だ』と気合が入っています」と話しました。
なお、ANAでは同月から、A380運航で成田~ホノルル便を復便させるほか、羽田~ホノルル線を週5往復へ増便。これで、東京~ホノルル線は毎日運航となり、渡航制限の緩和による、サマーシーズンの旅行需要の取り込みを狙います。
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