ANAついに「737MAXへ更新」解禁 他社で2度の事故もなぜ導入継続? それが「安全で効率的」な理由
他機種に”鞍替え”されなかった理由
ANAによると、737-800後継機を、737MAX以外の旅客機へ再考するということはなかったとのことです。
選定要因については、「在来機である737-800との共通性や次世代機としての経済優位性も大きなポイント」とのこと。また、「技術進化により燃費の改善・整備費用の抑制・航続距離の延伸など様々な点で在来ボーイング737NGよりも優位性の高い機種であり、経済性に優れている」としています。737-8(737MAX)は在来型の737と互換性が高いことから、現在737-800にかけているリソースをそのまま活用しながら、新型機となったことで経済性・旅客の快適性も向上できるということでしょう。
現在ANAが発表している737MAX「737-8」の発注機数は確定発注20機、オプション10機の計30機。担当者によると、2025年から年3~4機程度のペースで導入を進めるとのことです。機数についても、当初の予定から発注機数を減らさずに継続されることになりました。
「737-8の導入機数を減らすことも検討していませんでした。現在ANAグループでは39機の737-800を保有しています。これらをすべて737-8に更新すると考えると、むしろ、今回の発注分ではまかないきれないと判断しています」(ANAの担当者)
このほかANAグループでは、737MAXのほか、貨物専用機としてボーイング777-8Fの導入を確定。こちらは2028年度以降に導入の予定とのことです。
【了】
Writer: 松 稔生(航空ライター)
国内航空会社を中心に取材を続け、国内・海外を奔走する日々を送る。ゆとり世代。
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