軽油臭くない! 「輸入バイオ燃料」西武バスが路線バス初導入 100%使用 価格も現実的?

西武バスが廃食油などから精製された輸入「バイオ燃料」を国内の路線バスで初導入。しかも100%使用のため、鉱物油特有の臭いもありません。西武バスにとっては2種類目となるバイオ燃料、なぜ導入するのでしょうか。

あれ、ユーグレナの燃料は?

 西武バスは2020年から、ユーグレナ社が提供するミドリムシと廃食油からなるバイオディーゼル燃料「サステオ」を導入し、上石神井営業所と滝山営業所で使用しています。しかし、サステオはいまだ生産量が少なく、価格も割高。西武バスは軽油にサステオを混合する形で使っています。

 対して今回はリニューアブル燃料を100%使用。かつ価格は、「軽油の3~4倍」(伊藤忠エネクス リニューアブル燃料課 相澤隆太課長)とのこと。この価格は、かなり現実的なラインまで下がってきたといえ、世界最大手であるNeste社ならではの優位性だといいます。

 西武バスは、サステオだけでなく、水素を燃料とするトヨタの燃料電池バス「SORA」も導入してきました。「カーボンニュートラルに向け、状況に応じた対応ができるよう選択肢を多くしておくことが肝要です。あらゆる角度からカーボンニュートラルを研究していきます」(西武バス 渡邊さん)といい、リニューアブルディーゼルに関しても、バイオ燃料の調達先の選択肢を増やす意味合いがあるそうです。

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リニューアブルディーゼルを給油する様子(中島洋平撮影)。

 ただ、ひとつの課題は輸入燃料を今後も安定供給できるのかということ。伊藤忠エネクスの相澤さんによると、昨今の情勢から、リニューアブルディーゼルの国内生産も考えられるといいますが、国内の廃食油は活用先が決まっているケースがほとんどだそう。

 原料となる廃食油を輸入し国内生産するか、あるいは従来通り完成品の燃料を輸入していくか、今後を見ながら検討していくといいます。また、「廃食油以外を原料とすることも考えられます。現在、都市ゴミや木質バイオマスから燃料をつくる技術の開発も進んでいます」(伊藤忠エネクス 相澤さん)とのことです。

【了】

【色が違う!】軽油とリニューアブル燃料を比較 写真で見る

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