青春18きっぷ旅行で「智頭急行」実は"疲労軽減"に効果的!? お得な一日乗車券も
「山陰~山陽直結」が真価を発揮するとき
先述のとおり、鳥取と山陽を直結する智頭急行。これは特に、鳥取→姫路へのショートカット、言い換えると「できるだけ早く『新快速エリア』に出ておきたい」という場合に大きな意味を持ちます。
山陰を西から移動し、午後~夕方に鳥取へ到達したとして、翌日の旅程を考えるとその日のうちに関西へ移動したいというケースがあります。姫路・神戸・大阪・京都などなど繁華街を多く抱え、宿泊地の選択肢が多いほか、何より新快速による高速移動が可能なため、関西に辿り着けば、次の日以降の旅程もラクになります。
しかし鳥取から関西へ、JRではそれほど簡単には辿り着けません。福知山線経由で大阪へ向かう場合、鳥取17時32分発だと大阪到着は0時1分で、新快速で別の街へ行くことはおろか、食事・睡眠すらままならないことがあります。京都着も23時38分と、やはり深夜です。
ちなみに、鳥取駅から因美線で津山へ行き、姫新線に乗り換えて姫路に向かうというルートもありますが、やはり現実的ではありません。鳥取16時59分発から乗り継いで、姫路へ到着した時点ですでに22時45分。京都行きの新快速最終電車にも接続可能ですが、やはり行動範囲は狭まります。
智頭急行を利用すると、鳥取16時59分発で、21時に大阪まで到達します。さらに鳥取で夕食をとって19時7分発に乗っても、大阪へ23時に到着可能です。このように、「さっさと関西へ入って寝る準備をする」もしくは「鳥取で少し長居する」という”旅の余裕”を与えてくれるのが、智頭急行なのです。
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