青春18きっぷ大阪~東京「最速旅」を実践 カギは夜の静岡地区「ホームライナー」
JR全線の普通列車が1日間乗り放題になる「青春18きっぷ」。2022年3月ダイヤ改正後、大阪から東京まで「最も速い旅程」で移動してみました。夜、静岡地区で運行されるホームライナーが、最速旅に威力を発揮します。
大阪→東京「終電」は15時30分発だが……。
春・夏・冬は「青春18きっぷ」のシーズンです。きっぷはJR全線の普通列車が1日間乗り放題となるもので、税込1万2050円。1枚で5回使えるので、例えば「1人が計5日間旅行」したり「5人グループが日帰り旅行」したりできます。新幹線や特急には乗れないので、移動時間はかかりますが、1日辺り2410円は魅力的な値段です。
さて2022年の春休み、筆者(安藤昌季:乗りものライター)は「最も速い大阪→東京の18きっぷ移動旅」と題して、3月29日(火)に大阪から東京を目指しました。3月のダイヤ改正後、所要時間はどのくらいでしょうか。
そもそも普通列車のみで大阪~東京間を移動すると、多くの場合は9時間以上を要しますが、旅程を工夫することで「快適さ」や「速さ」を追求できます。
大阪駅から東京駅に向かえる「最終」電車は15時30分発の新快速であり、乗り継ぐと翌日の0時26分に到着します(青春18きっぷは「翌日の最初に到着した駅まで有効」という規定があるが、東京と大阪の電車特定区間内では終電まで乗車できる)。これは土休日でも可能な移動ですが、平日ならば、大阪駅15時ちょうど発の新快速に乗ると、所要時間を短縮させつつ日をまたがずに東京駅へ着けるのです。
「最速乗り継ぎ旅」スタート
平日の15時に大阪駅を発車する新快速「3476M」(編注:列車番号)はかなり混雑していました。座席はほぼ埋まっており、グループ客だと固まって席を取るのは難しいと感じます。
223系電車が来たので、筆者は先頭車両の一番前方の補助座席に座りました。運転席の後ろで、前面展望が楽しめる場所です。最高速度130km/hの高速走行が堪能できます。
16時24分に米原着。乗り継ぐ列車は米原始発16時30分、大垣行き普通列車「232F」です。同一ホームではないので先頭車両からは遠く、慌てて乗り継ぎます。
青春18切符で、遠方へ出掛ける方々は結構詳しい方なので、自己旅の記事でしかないので、需要性はなさそうでした。