紀伊半島ぐるり「紀勢本線」青春18きっぷでどう制覇? 520円で「ワープ」も

日本最大の半島・紀伊半島の海岸線を回る「紀勢本線」。400km近い長大幹線ですが、普通列車で乗り通すとどれくらいかかるでしょうか。

本数の少なさを上手くカバー

 日本最大の半島、紀伊半島をぐるりと回る鉄道路線が「紀勢本線」です。起点は三重県の亀山駅、終点は和歌山県の和歌山市駅。駅数は96駅、総延長は384.2kmに及びます(和歌山~和歌山市は支線扱い)。新宮を境に名古屋側がJR東海、和歌山側がJR西日本の管轄です。

 長大な紀勢本線、青春18きっぷで乗り通すと、どれくらいかかるのでしょうか。

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紀伊半島をぐるりと回る紀勢本線(乗りものニュース編集部撮影)。

 起点である亀山を始発の6時8分に出発すると、新宮・紀伊田辺・御坊で乗り継ぎ、和歌山へ到着するのが16時6分。4分の連絡で和歌山市行きに乗り継ぎもできます。

関西発でぐるっと一周する場合、JR難波発5時台の大和路線(関西本線)列車に乗れば、奈良→加茂→亀山と乗り継ぎ、亀山発8時23分の列車から紀勢本線の旅をスタートして、和歌山へ20時17分に到着します(和歌山市行きに乗り継ぎ可)。この列車は、名古屋発7時台の列車でも利用できます。新宮で2時間ほど待ち時間がありますが、食事と街歩きをすれば、あっという間に過ぎてしまうでしょう。

 逆のルートだと、和歌山を6時4分に出発すると、紀伊田辺・新宮・多紀で乗り継ぎ、亀山着が15時42分。その後日中に移動できるのは和歌山8時7分発、10時55分発の2パターンのみ。それぞれ亀山へ19時41分、21時10分に到着します。

 さて、紀勢本線は紀伊田辺より東側は全体的に本数が少ないため、「一区間だけ特急でワープ」という裏ワザが効果を発揮することはありません。しかし、旅程を大幅に効率化できるテクニックはあります。

 それは四日市~津で伊勢鉄道を利用することです。名古屋から亀山経由で紀勢本線を利用すると、ルート上大回りになります。また、亀山での乗り継ぎが長時間になる場合があります。伊勢鉄道は2都市を最短距離でむすび、所要時間は各駅停車で約30分。名古屋から直通する快速「みえ」は伊勢鉄道内をノンストップで走り抜け、名古屋~津をわずか1時間で走破します。

 たとえば先述の「和歌山10時55分発」の旅程の場合、名古屋着は、亀山経由だと22時41分。しかし快速「みえ」を利用した場合は21時10分。1時間半も早く到達でき、身体への負担を抑えることができます。

 伊勢鉄道を乗り通した場合、別途支払う運賃は520円。しかしこの出費で、場合によって効果は絶大となるのです。

【了】

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コメント

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1件のコメント

  1. 広告が多過ぎて、まともに読めません。どうしたら良いのでしょうか?