「布団セットを常備せよ」自衛隊OB直伝「車中泊」術 スペースづくりのコツ “土間”って?
道の駅の充実やオートキャンプ場の増加などで近年ブームになっている「車中泊」。でもクルマのシートを倒しただけでは、安眠はちょっと難しいかも。そこで現役時代、クルマの中でも寝起きした元自衛官が、あると便利なものを紹介します。
段違いの快適性を提供する「布団セット」
昨今はクルマに寝泊まりする、いわゆる「車中泊」が人気です。夏休みなど含め、連休ともなると道の駅やオートキャンプ場などではよく見かけますが、キャンピングカーや改造車でもない限り、標準装備のシートを倒しただけで、そこを寝床にするパターンが多いのではないでしょうか。
ただ、クルマのシートは立体形状をしているため、案外フラットにはなりません。そこで「車中泊体験豊富な」元自衛官である筆者(武若雅哉:軍事フォトライター)が、自衛隊時代の経験と合わせてどうすれば安眠できるかお伝えします。
そもそも、寝袋も布団も用意しないのは身体にとってよくないでしょう。真夏でも高原地帯など、気温が下がるところは多く、場所によっては海辺など風の通るところも同様に涼しくなります。
寝冷えで体調を悪くすれば、元も子もありません。せめて毛布、できたら寝袋や布団は車中泊するなら持って行った方が良いでしょう。寝袋はコンパクトにまとめられて、断熱性に優れた製品が良いですが、宿泊する場所によっては薄手の物でも耐えられるかもしれません。
ほかにも、シートで眠る場合は、体とのあいだに空間を作った方が快適です。断熱シートやウレタンマットがあればベスト。もしシートを外したり跳ね上げたりできるクルマなら簡易ベッドも検討すべきでしょう。簡易ベッドは場所によっては、車中泊だけでなく、キャンプで地面に設置して使用することもできます。
さらにオススメのアイテムを挙げるとすれば、敷布団です。シングルサイズの布団セットを積んでおくといいでしょう。敷布団はシートの段差をうまく埋めてくれるため、想像以上に快適な空間を作り出すことができます。布団の汚れが気になってしまう方もいるかもしれませんが、替えのシーツを準備するなどして対応すれば、大して気にならなくなるハズです。
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