路線バス400台! Visaのタッチ&QRコード決済に一挙対応へ Suica非対応 茨城

ここまでのスケールでの導入はかつてない!

地域まるごとで路線バスにVisaのタッチとQRコード決済

 地域まるごとの規模で、路線バスのキャッシュレス化が“次”の段階へ進みそうです。ビザ・ワールドワイドは2022年8月2日(火)、茨城交通の路線バス約400台にて、新たなキャッシュレス決済の導入を決定したと発表しました。

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茨城交通の路線バス(乗りものニュース編集部撮影)。

 茨城交通の路線バスでは、地域独自のICカードとして「いばっピ」(統合前の茨城交通エリア)、「でんてつハイカード」(旧日立電鉄交通サービスのエリア)の2種類が互換性なく併存しています。これを全エリアで「いばっピ」へ統一するとともに、新たにVisaのタッチ決済とQRコード決済での運賃支払いを可能にするとのこと。なお、Suicaなどの交通系ICカードは非対応です。

 Visaのタッチ決済はクレジットカード、デビットカード、プリペイドカードに対応し、今後、他ブランドの追加も検討しているといいます。QRコード決済についてはPayPay、メルペイ、d払い、au Pay、LINE Payに対応。乗車時は整理券を取り、降車時、スマートフォンに表示させたQRコードを決済端末のカメラに読み取らせることで運賃支払いができるということです。

 また、日立エリアの「でんてつハイカード」はサービスを終了し、「いばっピ」にはWebサービスを導入することで、窓口に行くことなく各種手続きが可能になるといいます。

 Visaのタッチ決済は2020年から路線バス、鉄道での導入が進んでいますが、どの事業者でも、ごく一部にとどまっているのが現状。400台もの規模での導入は初めてです。

 時期は2023年12月頃の予定。今回は、全てのキャッシュレス決済を同じ端末で処理し、茨城交通の路線バス全エリアで統一されたサービスになるといいます。決済手段の拡大により、「路線バスのご利用頻度の少ない方や、地域外から来る観光客の利便性が向上します」いうことです。

【了】

【1台で全てOK】路線バスの新たな決済端末 画像で見る

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コメント

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1件のコメント

  1. 「PASPY終了」を発表した広電なども、このシステムを導入するのかも??
    「いばっピ」がそのまま続けて利用できるなら既存の「PASPY」カードも引き続き利用できたらいいんだけどなぁ。