目立たないけど凄い! 「駐機中の旅客機に電源供給する車両」もEV化? AGP社が試作 どう進化?

バッテリー式の「移動式GPU」 従来となにが違うのか

 AGP社の「バッテリー駆動式GPU」は、前後約2m75cm、幅約1m50cmのコンパクトな胴体をもち、その静音性、そして環境性能を強みとします。

「これまでのディーゼル駆動の移動式GPUも軽油で駆動するゆえに、APU(旅客機の補助エンジン)を用いる方法よりも、大幅に静かで、排ガスの排出量も非常に少なくなります。ただ、それでも騒音・排出量は残ってしまいます」(大貫哲也社長)

 今回試作されたバッテリー駆動式GPUでは、ディーゼル駆動の移動式GPUと比較しても、3分の1までCO2の排出を減らすことができるほか、騒音も大幅に軽減できます。

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AGPの大貫哲也社長(2022年8月29日、乗りものニュース編集部撮影)。

 この車両に搭載されているバッテリーは国産で、2万回充電しても劣化が30%以下に抑えられるものだそう。65分程度で満充電となり、使用先の旅客機のタイプにもよるものの、およそ60分から90分、電源供給を継続できるといいます。主に150から200席級の旅客機であるエアバスA320、ボーイング737などの電源供給に用いるよう設計され「おおむね2便分のターンアラウンドタイム(到着から次便出発までの駐機時間)に対応できるようにした」(大貫社長)と話します。

 またこの車両は、一人で手押しで位置を微調整できるよう電動アシスト機能などを備えるほか、電源供給の方法を工夫することで、ケーブルを従前のものより長くしているなど、取り回しの良さも工夫されているとのことです。

 AGP社のバッテリー駆動式GPUは今後1年程度試験を重ね、バッテリー容量が正しいのかなどを研究したのち、実用化を目指していくといいます。近い将来、こういった車両が旅客機へ電力を”エコに・静かに”供給する日常が見られるかもしれません。

【了】

【写真&資料】スペック凄い!AGP社「バッテリー駆動式GPU」試作車をさっと知る

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