ボート側面にタイヤ!? 車いすも楽々収納な次世代レスキュー艇 台風・洪水見据え開発中

2022年8月25日・26日に東京都立川市で開催された「レスキューエキスポ in 立川」。そこでヤマハが新たなコンセプトのレスキューボートを展示していました。タイヤが付いたりゲート開閉が可能な次世代の救助艇とは。

タイヤ付きなので人力で運ぶこともOK

 ただ今回、展示されたRS-13が従来のヤマハ製救助艇と最も異なる点、それはタイヤが付いた点です。洪水の場合、もともと河川や湖沼だった場所に水がたまるわけではないため、常に航行できるわけではありません。船底を擦ってしまうような浅い場所もあれば、目に見えない障害物が水面下に潜んでいる可能性もあります。そういったときにタイヤが付いていると便利だそう。

 またタイヤ付きのため、自動車でそのまま牽引することもできるほか、人力での陸上移動も容易というメリットを有しています。なお、このタイヤは外すことも可能で、その際も特別な器具など用いずに脱着できます。説明によると、付けたままでも航行できるものの、水の抵抗が増えてしまうため、できることなら外した方が船としての性能は向上するということでした。

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ヤマハの新たな「洪水・水難救助艇RS-13」コンセプト(柘植優介撮影)。

 ほかにも艇体の内側と外側の両方にはトラックレールを装備。これにより様々なオプションパーツを増設することが可能です。たとえば、これを使って梯子を艇内に固定することで、洪水時などに建物の屋上や2階の窓から要救助者を救出したり、護岸工事が施されてコンクリートで垂直に近い形に成形されてしまった都市河川など、高低差のある場所でも乗り降りしやすくなります。

 担当者によると、現時点ではコンセプトモデル、すなわち試作品であり市販はまだとのこと。しかし、すでに静岡県内の消防機関と連携し、さまざまな実証試験を行い、開発は最終段階に来ているといいます。なお、今回展示されていたRS-13は小型船舶としての認証も得ているため、日本沿海5海里(約9.3km)までなら航行できるそうです。

 ゴムボートと比べ、より使い勝手に優れているRS-13。もしかしたら一層の改良が施されたうえで、近い将来、全国の消防・防災組織で使われ始めているかもしれません。

【了】

【実際に人力で動く様子も】「洪水・水難救助艇RS-13」のディテールほか

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