レア塗装機「黄色いピーチ」がラストフライト ファンの想いで実現 LCC「バニラエア」の塗装引き継ぎ
もう見れなくなっちゃうんですね…。
1年7か月黄色い翼で
LCC(格安航空会社)のピーチが2022年10月6日、同社のトレードカラーのピンクの塗装ではなく、黄色いデザインをまとった特別塗装機「JA08VA(機種はエアバスA320)」を退役させました。定期便運用最終便は、6日のMM190便(宮崎→関西)となった模様です。
このJA08VAは、ピーチと2019年に合併したLCC、バニラエアからピーチに引き継がれた機体。この黄色いデザインは、「バニラエア」のものが引き継がれています。
JA08VAはバニラエアでの運航終了後、海外での機材改修を経て、2020年12月に各種整備やピーチ標準塗装への塗り替えのため関西空港に到着。その姿を見た航空ファンから、SNS上で「バニラエアの黄色いデザインのまま運航してほしい」という多くの反響があったことがきっかけで、この「バニラ塗装」が実現し、黄色い尾翼をまとった状態で2021年3月5日から運航が開始されました。
この機のベースデザインは、先述のとおりバニラエアの塗装のままですが、胴体左側には、かつてバニラエアがマーケットを開拓した鹿児島県の奄美群島への想いを込め「Fly Peach to AMAMI」と書かれたデカールが貼られています。一方、右側前方には通常塗装と同じフォントで「peach」ロゴが入っています。
同社は「運航を担った約1年7か月の期間、時には夢を追う高校球児の移動を支えるなど、多くのお客様を乗せて日本の空を元気にしてまいりました」とコメント。運航最終日は宮崎線をはじめ関西空港を拠点に3往復。うち1往復は、バニラエアにゆかりのある奄美大島線も担当しています。
【了】
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