「国葬」誰がどんな飛行機で来た? 3年前の即位礼とは明らかな違いも

双発エンジン機ばかりとなったVIP機の世界

 ボーイング777を使用したのはインドとヨルダン。前者はインド空軍が運用する777-300ER(登録記号K7066)、後者はプレジデンシャル・フライトの777-200ER(機体記号A6-ALN)でした。

 インド政府専用機の777-300がモディ首相を乗せて飛来したのは、前出したように今回で2回目となります。同機がインド空軍で運用を開始したのは2020年のこと。同国は長らく要人専用のワイドボディ機を持たず、VIPが外遊する場合は、国営企業のエアインディアが保有する747-400をチャーターしていました。政府専用機として日本に初めて飛来したのが5月のクアッドです。

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ヨルダン国王が乗ったプレジデンシャル・フライトのボーイング777-200ER(深水千翔撮影)。

 ヨルダンのアブドラ2世国王らが搭乗したプレジデンシャル・フライトの777-200は、「即位の礼」のタイミングでも飛来しています。ただ、この時はアラブ首長国連邦(UAE)アブダビ執行評議会のハッザーア・ビン・ザーイド副議長を乗せていたため、機体にはUAEの国名と国旗が描かれていました。今回はヨルダン国王が使用したため、こうした表記がなかったようです。

 サウジアラビアからは、同国のファイサル外務大臣らを乗せてスカイ・プライムのエアバスA330-200 Prestige(機体記号HZ-SKY2)が飛来。同社はリヤドを拠点にビジネスジェットやプライベートジェットの運航を行っており、政府要人が外遊する際にも使われています。機内には広々とした執務室やベットルーム、シャワー室が置かれ、とても豪勢な内装だとか。サウジアラビアは王族が使用する政府専用機も保有しており、日本へはボーイング747やエアバスA340が飛来したことがあります。

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