高速道路を守る「虎・ネコ・ゾウ」集結!? 土木の少子化、秘密兵器で生き抜け
点検ガジェットに現場の安全対策も
●誤進入車両感知システム・侵入車両AI検知システム
現場の安全対策の効率化を図るもので、カラーコーン上部にレーザーを設置し、コーンとコーンの間を割って入ってきた車があると、警報が鳴ります。さらに、作業者に取りつけたカメラの映像に車が進入すると検知し警報が鳴るシステムも。カメラの画角内にペンで範囲を描画して「工事範囲」を指定することも可能で、進入したのが車か作業員かは、AIの画像解析が見分けます。
●小径間点検ロボット
排水管の点検で、人が入るのが難しい場所を、ロボットが担当します。全方向カメラと高画質カメラで、ひび割れを検知します。
●鋼鈑桁狭小部点検ロボット(ケーブルカム)
検査路が設置しにくい鋼桁内部を遠隔操縦で点検します。先に小型ドローンが2本のケーブルを渡し、そこを伝ってロボットが進み、可動カメラなどで観測します。高所作業車が不要になり、時間短縮にも効果があるといいます。
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NEXCO中日本はこれらをはじめとする技術の投入により「道路管理の手間を4割削減する」という究極目標を掲げ、省力化をすすめるとともに、道路管理者として現場の異変をいち早く検知する「前線監視」も追求していきたいとしています。
今後さらにこの技術やシステムの実証を進め、将来的には他の道路管理者などへ販売していくことも計画していると、担当者は話していました。
【了】
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