都会の秘境駅「海芝浦駅」が開業した日 一般人お断り!? -1940.11.1

82年前の1940年11月1日、鶴見線の海芝浦駅が開業しました。

工場通勤用に特化した路線

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海芝浦駅(画像:写真AC)。

 今から82年前の1940(昭和15)年11月1日。横浜市鶴見区にある、JR鶴見線の海芝浦駅が開業しました。

 当時は鶴見臨港鉄道による建設・運営でした。ここ一帯では、浅野総一郎の創立した浅野財閥が東京湾を埋め立てていき、工業開発を進めていました。その輸送手段として生まれたのが鶴見臨港鉄道です。

 国鉄の貨物線が川崎駅から浜川崎駅まで伸びており、そこから臨港鉄道が弁天橋、大川、浜安善(のちに廃止)、扇町、新芝浦、鶴見川口(のちに廃止)へと枝分かれして開業していきました。海芝浦までの延伸開業は、その最後の開業区間でした。

 海芝浦駅周辺は東芝グループの工場敷地内で、改札を出てもそこから先は関係者以外立ち入り禁止です。一般訪問客のために、東芝が1995(平成7)年に公園を設置。巨大な斜張橋や臨海工業地帯の風景を見ながら、しばしの時間を過ごすことができます。

 1967年10月時点のダイヤを見ると、朝は4分間隔、日中は10~15分間隔で運転されていたようです。秘境駅の趣きながら、工場勤務者の利用で賑わっていました。現在は日中80分間隔ですが、朝は7時台に海芝浦行きが5本もあり、依然「通勤専用ダイヤ」であることは変わりません。

 新芝浦駅を出ると、線路はいよいよ海沿いを走り、車窓には海面が視界いっぱいに広がります。都心部にほど近い場所で、ちょっとした「非日常」の体験ができる路線として人気を集めています。

【了】

【「秘境駅」海芝浦駅の風景】

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