入間航空祭で注目 空自C-2輸送機の地味~な部隊マークのナゼ 背景にある“脅威”

コロナ禍を経て3年ぶりに入間航空祭が開催されます。今回の注目ポイントは同航空祭で初披露となるC-1とC-2のコラボ飛行。両機とも同じ舞台に所属しますが、部隊マークが違うそう。その理由について探ってみました。

他部隊でも進む「映えない」部隊マークへの切り替え

 現在、航空自衛隊では航空機のロービジ化を進めています。尾翼の部隊マークが本格的にロービジになったのは2016(平成28)年頃のことで、沖縄県那覇基地に第9航空団が新編された際に、所属する2個飛行隊が運用するF-15J「イーグル」戦闘機で全面的に採用されました。第9航空団は日本周辺での中国等の軍事的活動が活発化したことに対応して新編されており、ロービジ化もそんな現実的な脅威に対応するための措置だったといえるでしょう。

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C-1(左)とC-2(右)の垂直尾翼の部隊マークの比較。その対比からロービジの低視認性がよくわかる(布留川 司撮影)。

 例外もありますが、それ以降に導入された新しい機体の部隊マークはロービジ化されることが多く、三沢基地の最新鋭機F-35A「ライトニングII」や、美保基地の新型空中給油機KC-46「ペガサス」も、それぞれの部隊マークが機体の塗装に合わせたグレー系のロービジ仕様となっています。今後は地味なロービジが当たり前となり、従来のカラフルな部隊マークはレアな存在となると思われます。

 前述のC-1とC-2はまさにその状況だといえます。前者は1970年代に配備が始まり、後者は新造機で、入間基地に初めて配備されたのは2020年のことです。そこには約半世紀近い年月差がありますが、それぞれの時代で航空自衛隊並びに世間の状況も大きく異なっていた証左だといえます。

 同じ基地の同じ部隊であっても、部隊マークのカラーリングは大きく異なる。それは航空自衛隊と時代の移り変わりを表す象徴だといえるのではないでしょうか。入間航空祭などでC-1とC-2を見比べる機会があれば、部隊マークの色違いから、自衛隊の変遷について思いを巡らせるのも面白いのではないでしょうか。

【了】

【写真】どれぐらい大きい? C-2垂直尾翼のマークにフォーカス

Writer:

雑誌編集者を経て現在はフリーのライター・カメラマンとして活躍。最近のおもな活動は国内外の軍事関係で、海外軍事系イベントや国内の自衛隊を精力的に取材。雑誌への記事寄稿やDVDでドキュメンタリー映像作品を発表している。 公式:https://twitter.com/wolfwork_info

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