入間航空祭で注目 空自C-2輸送機の地味~な部隊マークのナゼ 背景にある“脅威”

地味すぎない? C-2の部隊マークが目立たないワケ

 新旧の機体が揃うと、それぞれの違いが気になって色々なところを見比べてしまいます。筆者が特に注目した点は、垂直尾翼に描かれた部隊マークでした。航空自衛隊では、運用する航空機に所属する飛行隊や部隊のマークが入れられていることが多く、入間基地のC-1やC-2も例に同様で、所属する第2輸送航空隊のマークを垂直尾翼に描いています。

 第2輸送航空隊のマークは、日本列島を表すシンボルの上に勇ましい鷲の図柄がデザインされたものです。ただ、C-1とC-2は図柄こそ同じものの、色使いが大きく違っています。

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入間基地のランプエリアに並ぶC-1輸送機(布留川 司撮影)。

 C-1輸送機の部隊マークは下地が青と白、鷲のマークが黄、そして日本列島のシンボルが赤、と鮮やかなデザインとなっています。しかし、C-2のマークはグレー系で統一されており、見た目のインパクトもトーンダウン。遠くから見た場合、部隊マークはC-2の機体塗装に視覚的に埋もれてしまい、全然目立ちません。

 なぜ、C-2のマークはこんなにも地味なのか。その理由は、目立たなくさせるためです。派手な色使いを避けて同色系の塗装にすれば、どこの部隊・基地に所属しているのか、遠目で認識し難くなります。

 このように、あえて目立たないようにする塗装のことを、軍事用語では「ロー・ビジビリティー」、略して「ロービジ」と呼びます。ちなみに、直訳すると低視認性という意味です。

【写真】どれぐらい大きい? C-2垂直尾翼のマークにフォーカス

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