20年ぶりの自衛隊「国際観艦式」空から見てみた! 新造艦と古参艦が邂逅 まさにオールスター!

2015年以来、7年ぶりに実施された観艦式、とくに今回は海上自衛隊創設70周年を記念して約20隻の外国艦船も参加して実施されました。それを空から撮影していたカメラマンが注目すべきポイントを振り返ります。

2022年は海上自衛隊創設70周年

 海上自衛隊は2022年11月6日(日)、観艦式を7年振りに挙行しました。なお、今年は海上自衛隊創設70周年の節目の年であるため、実に20年振りとなる国際観艦式という形での実施であり、アメリカを始めとして、カナダ、オーストラリア、インド、パキスタンなど、総勢13か国から来日した18隻の外国艦艇や航空機も参加する一大記念行事となっています。

 なお、これに合わせて海上自衛隊は10月29日から11月13日までをフリートウィーク期間に設定し、横須賀を中心として、横浜や木更津など東京湾各地の港で艦艇公開イベントを行うなど、国際観艦式を盛り上げる各種イベントを行っています。

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令和4年度国際観艦式を空から見た様子。手前が先導艦「しらぬい」、その奥が観閲艦「いずも」(武若雅哉撮影)。

 今回の国際観艦式の見どころといえば、2015(平成27)年に行われた前回以降、新たに配備された護衛艦が登場したことと、F-35Bの運用ができるよう改修された「いずも」に関してでしょう。

 まず、前回開催された観艦式以降に竣工した護衛艦として、まや型(1番艦竣工2022年)、あさひ型(同2018年)、もがみ型(同2022年)が初めて参加しています。潜水艦は最新のたいげい型が初参加であり、より一層、戦闘能力を向上させたルーキー艦艇の数々を見ることができました。

 一方、1988(昭和63)年に就役した、はたかぜ型護衛艦の2番艦「しまかぜ」(現在は練習艦)も参加していることから、往年の名選手と期待の新星が入り混じる、まさに「オールスター」の様相に筆者(武若雅哉:軍事フォトライター)は感じました。

 2022年の国際観艦式、どういった流れで実施されたかというと、まず岸田文雄 内閣総理大臣がMCH-101ヘリコプターで「いずも」に着艦したところから始まります。その後、艦内の格納庫において栄誉礼を受けた岸田総理は「いずも」飛行甲板脇のエレベーター部分に準備された観閲台へと移動します。こうして自衛隊の最高指揮官である内閣総理大臣が乗る「いずも」は観閲艦となり、先導艦を務めるあさひ型護衛艦の2番艦「しらぬい」を始め、「ひゅうが」「たかなみ」の両護衛艦を引き連れながら航行していきました。

 なお、観閲部隊と受閲部隊が交差するポイントでは、受閲部隊側から敬礼を受けた観閲艦が答礼をし、全ての護衛艦がすれ違うと、回頭といって180度進路を変えました。

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