デコトラにあらず! 新たなドレスアップ「ユーロ・スタイル」とは? 運送会社「イメージ変えたい」

カスタム総額は外国製高級SUV以上!

 たとえばスカニアは、神獣グリフォンを自社エンブレムに用いており、トラックにもそれをモチーフにした巨大なロゴマークを純正オプションとして用意しています。ユーロ・スタイルではそれを発展させ、オリジナルロゴをデザインしてボディに入れたり、エアブラシによる1点モノのスプレーアートを描いたりするオーナーまでいるといいます。

 ゆえに、会場ではユーロ・スタイルの輸入パーツを扱うショップが企業ブースとして出展しており、パーツの実物も展示されていました。パーツのメーカーはトラックと同じくヨーロッパが中心で、たとえばドイツの「ライトフィックス」、イギリスの「ケルサ」、イタリアの「アシトイノックス」、スウェーデンの「トゥルックス」などが作るドレスアップ・パーツを見ることができました。

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イベント来場者はトラックドライバーだけでなく、一般人も多かった。ユーロ・スタイルのかっこよさは、一般の人々も引きつけるようだ(布留川 司撮影)。

 ユーロ・スタイルの定番パーツはバー・パーツだそう。代表的なものではキャブの天井部分に付けるハイ・バー、キャブ前面のグリル周辺に付けるミニ・バーもしくはマルチ・バー、バンパー下など車体下部に付けるロー・バーなどがあり、これにライトを装着するのが定番のドレスアップ手法だそうです。

 また、運転席の窓に取り付けるバイザーや、キャブ上部に付けるサインボード、トラックでは定番のホーンなどもあり、既製品でもバリエーションが豊富で、これらを自由に組み合わせることで、トラックごとに個性あるデコレーションを行うことが可能です。

 一般的にヨーロッパ製のトラックは国産のものよりも車体価格は割高です。会場に展示されたトラックは、そのような外国車に手間と費用の掛かるデコレーションを施していることから、トータル金額はちょっとした外国製高級SUVを上回っているでしょう。

【写真】キャブ裏側にも注目! いろんな「ユーロ・スタイル」トラックをイッキ見

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