大幅減便と「減速」がセット 乗継割引も廃止 とことん合理化で経営改善へ しなの鉄道
来るべきときが来た……。
削減、削減、削減のダイヤ改正
長野県の第三セクター、しなの鉄道が2023年3月18日にダイヤ改正、4月1日に運賃の一部見直しを行います。ダイヤについては、全面見直しとも呼べる改正内容です。
列車本数が次の通り削減されます。
●しなの鉄道線
・軽井沢~小諸:50本(6本減)
・小諸~上田:55本(12本減)
・上田~戸倉:71本(8本減)
・戸倉~長野:76本(8本減)
●北しなの線
・長野~豊野:72本(5本減)※JR飯山線列車ふくむ本数
・豊野~妙高高原:32本(10本減)
上田~長野間では、今まで日中時間帯の運転間隔が15~50分とまばらであったものが、おおむね40分間隔となり、わかりやすくなるといいます。
このほか、最終列車は最大40分繰り上げるほか、朝の長野行き特別快速「しなのサンライズ」は小諸~上田間を各駅停車に変更です。
さらに、最高速度を85km/hに引き下げ。これはレールなどの設備の寿命を伸ばす目的です。これにより軽井沢~篠ノ井間で所要時間が2~3分ほど伸びる列車があるそうです。
運賃面では、JRやえちごトキめき鉄道との乗継割引が廃止。たとえば屋代~長野(JR)間では、割引適用で350円だったのが、430円となります。乗継割引は、新幹線開業に伴う経営分離により会社が分かれた区間を乗り継ぐ際、運賃が急激に上昇するのを抑えるための時限的な制度でしたが、これも撤廃となります。
しなの鉄道は2021年11月、「コロナ禍を乗り切る経営改善策」と題し、2023年春のダイヤ全面見直しを含めた経営改善策を発表していました。駅の無人化なども同時に進めるなど、一連の合理化策により、「運輸収入全体がコロナ前の水準の9割まで回復すると見込む2025年度から当面の間は、黒字を確保できる見通し」としています。
【了】
ありがとうございます。まっ田舎の3セクの宿命っしょ。これで当面のあいだ、つまり実質永遠に経営がもつんのなら、それでいいっしょ。