「お客さん起きてェ!!」ベテランタクシー運転手に聞く“爆睡客”対応のリアル なんて理不尽な!
「終電だよぉぉ!」でも起きない ならば…
村瀬さんが行っているのは、スマートフォンから音を出すこと。電話の着信音が流れると、比較的目を覚ます人が多いため、デフォルトの着信音を利用客のそばで大音量にて流すのだといいます。
それでも起きない場合は、今度はアラーム音。これを顔の近くで鳴らすとのこと。これも効果がないとなると、彼女自ら大声で「お客さん起きてぇええ!!」「終電だよぉぉおお!」と声がけすると言っていました。
人によっては「閉店だよぉおおお!」「タイムセールだよぉおおお!」と起きそうなワードをチョイスして叫び続けるそう。
ほかにも、左後部ドア以外のドアを全開にして、寒さで起こすという方法もとったりするのだとか。ちなみに、この左後部ドアを開けないというのは、そこが利用客に最も近いドアであるため、万一開放して客が落ちたり逃走したりするのを防止するためだとのことでした。
これらを10分ほど繰り返しても起きない場合は最終手段、警察官の手を借りるといいます。近くに交番があればそのまま交番へ連れて行き、警察官に起こしてもらうそうですが、近くに交番がない場合は110番してパトカーなどを呼び、警察官に現場まで来てもらいます。
警察に頼らざるを得ないのにも、理由があります。ドライバーは利用客の身体に触れることはできないから。つまり、ドライバーは揺さぶって起こす手段が使えないのです。警察官は職務上、身体を揺さぶることができるため、タクシードライバーにとっては最後の「頼みの綱」といえる存在だというハナシでした。
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