ANA機内食スタッフが本気で作った「オリジナル弁当」、どんなもの? 優勝作品は “今風”

評価基準は「見た目や味」だけではありませんでした。

8回目の実施

 ANA(全日空)グループでは、機内食製造を手掛けるANA ケータリングサービスのスタッフによるレシピコンテストを実施しています。これはスタッフ自らがレシピを考案し、開発するというもので、人財育成・調理技術向上・継承を目的としたものとのこと。2022年12月、和食・製菓部門のコンテストが開催され、スタッフによる高いアイデア力と調理スキルが披露されました。

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ANA ケータリングサービスレシピコンテストの様子(乗りものニュース編集部撮影)。

 このコンテストでは、書類審査でファイナリストを選出。さらに、ANAケータリングサービス全社員対象にWEB投票をし、そこで得た得票数と最終選考会の投票数を合わせて最優秀賞を決定します。このコンテストは8回目の開催となり、優勝作品は、機内食向けにアレンジされ、ANA国際線で提供されたこともあります。

 作られるメニューには、“お題”が与えられます。和食部門のお題は、主食を含め5マス区切り箱を使った「弁当」で、6作品が最終選考に。製菓部門のお題は、外販商品でも活用可能な「贈答用パウンドケーキ」で、5作品が最終選考に進みました。採点項目はおいしさや見栄えのほか、食材原価や独創性といったものもありました。

 和食部門では川崎工場 和食調理部の徳武 直樹氏が手掛ける、桜えびのご飯や玉ねぎのムース、ライスコロッケなどを中心とした「~SDGS12つくる責任つかう責任から~食品廃棄を減らす働き膳」が、最優秀作品に。製菓部門では、調理統括室 洋食統括部の伊藤 謙二郎氏が手掛けた「ピスタチオとミックスベリーのパウンドケーキ」に最優秀作品となりました。

 なお、SDGs(持続可能な開発目標)に主眼を置いたメニューは徳武氏のみ。「普段捨ててしまう材料をどういった風に使うか」に苦労したといいます。ただ、このほかにも「ちむどんどんする沖縄風弁当」「彩・関東弁当」といったように、最優秀作品に引けを取らない、個性豊かな内容の弁当がラインナップされています。

「お弁当が冷たい状態の中でご飯が固くならないようになど大変だったと思いますが、どの作品も秀作だったと思います。ANAの機内食は見栄えがいい、おいしいは他社に絶対に譲れないポイントです。今後もレシピ通りに作ることに加え、チャレンジしてほしいと思います」。ANAケータリングサービス川崎三喜男会長は、次のようにコメントしています。

【了】

【写真】ANA機内食スタッフによる「ガチのオリジナルメニュー」をイッキ見

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コメント

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1件のコメント

  1. また乗りものニュースのANA提灯記事
    身の丈に合わず使えない(運航出来ない)国際線発着枠でも指摘したら?