クルマも道路も錆びる? 路面にまく「凍結防止剤」の悩ましい課題 錆びない進化版どうなった

クルマだけでなく道路も傷めてしまう

 とはいえ、これらは塩化物であるため、コンクリートや鉄骨、通行した車両への腐食を起こす塩害を発生させる可能性があります。そのため、国土交通省によると散布は「必要最小限の散布量となるよう、適切なタイミングと量を考慮して実施することに努めている」とのことです。

 1990年代にクルマのスパイクタイヤ使用が禁止されて以降、塩化ナトリウムや塩化カルシウムの使用が増えており、その影響で発生する塩害は、内部の鉄筋などをサビさせ道路そのものにもダメージを与えてしまうため、道路を管理する側としては、大きな悩みでもあります。

 そこでNEXCO中日本では2018年3月から、塩化ナトリウムや塩化カルシウムに代わる「プロピオン酸ナトリウム」という物質を活用した凍結防止剤を実験しています。

 NEXCO中日本によると、プロナトともいうこの物質を、塩化ナトリウムに1割混ぜた溶液を作り、「湿塩散布車」で道路に散布したところ、金属腐食量は従来のおよそ半分に抑えられたそうです。しかし、まだまだ実用化にはハードルがあり、2022年現在、構造物などへの影響はまだ実験途中です。加えて、プロナトの値段が高く、1割の溶液でも単価として塩化ナトリウムの2倍程度になることから、コスト面でも、まだ調整中とのことでした。

【了】

【みるみる溶ける雪!】凍結防止剤の効果 アリ/ナシで大違い(画像)

Writer: 斎藤雅道(ライター/編集者)

ミリタリー、芸能、グルメ、自動車、歴史、映画、テレビ、健康ネタなどなど、女性向けコスメ以外は基本やるなんでも屋ライター。一応、得意分野はホビー、アニメ、ゲームなどのサブカルネタ。

最新記事

コメント

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleのプライバシーポリシー利用規約が適用されます。