クルマも道路も錆びる? 路面にまく「凍結防止剤」の悩ましい課題 錆びない進化版どうなった

降雪の前後などに路面へまかれる凍結防止剤は、雪や氷を溶かし、交通安全に一役買う一方で、クルマも道路も傷めてしまうデメリットもあります。その正体は何なのでしょうか。影響を軽減する“進化版”も登場しています。

雪を溶かしスリップ原因になる凍結を防止

 スキー場などへ行ったあとは、クルマが錆びてしまうため、下回りを中心によく洗車したほうがよい、などといわれます。これは雪山に限ったことではなく、冬の道路やショッピングモールの駐車場などでも。路面に撒かれている白い粒や溶液が原因です。

 これらは「凍結防止剤」と呼ばれる薬剤で、主にスリップ事故などを防止する目的のためにまかれています。

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散布車により散布されている凍結防止剤(画像:NEXCO東日本)

 凍結防止剤は、水が氷る凝固点の温度を下げることで、主に路面の凍結防止のほか、雪や氷を溶かし除雪を助けるために使用されています。

 使用される薬剤として代表的なものは塩化ナトリウムや塩化カルシウムで、塩化マグネシウムを使用したものもあります。塩化ナトリウムは凝固点をマイナス30度以下にし、雪をジワジワと解かすのが特徴となっています。豪雪地帯などでは、日常的なパトロールで路面状況を把握し、気温変化による路面状況への影響も考えて定期的に散布を行っているそうです。

 塩化カルシウムは、塩カルとも略される薬剤で、凝固点をマイナス50度程度まで引き下げ、雪を一気に溶かす、即効性の高いものになっています。国土交通省よると国が管理する道路については、この2種を使用して除雪に当たっているとのこと。なお、高速道路については、即応性や、塩化ナトリウムより使用量を抑えられることから、主に塩化カルシウムが使われることが多いようです。

 また、塩化マグネシウムは塩化ナトリウムと同じような効果で、雪を解かすスピードこそ遅いですが、金属やコンクリートを腐食させる力が、他の2種に比べて低いので、駐車場などクルマが長く停車する場所でも散布することができます。

【みるみる溶ける雪!】凍結防止剤の効果 アリ/ナシで大違い(画像)

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