どうして関ケ原で家康は戦ったの? 幾度も戦乱が起きた「交通の要衝」 今も続く闘い
今は主に雪との戦が続いている!
現在でも、この地は交通の要所で、国道21号、名神高速道路、東海道新幹線などの主要幹線が通っています。
そしてこの地域は、交通の要所であると同時に世界屈指の豪雪地帯としても知られています。東海道新幹線は1964年10月に東京~新大阪間で開通しましたが、その翌年1月には既に、関ケ原付近で走行中の車両の窓ガラスにひびが入ったり、床下タンクが破損したりする事故が起きています。
これは、高速で走行する際に巻き上げられた雪が車両の下に付着し、氷の塊となって落下する際に線路下の小石を飛散させることが原因でした。そのため、新幹線は積雪時に減速運転をする必要があり、冬場のダイヤを乱す主要因となっていました。
この問題を解決すべく、米原・関ケ原地区には68.5kmにわたりスプリンクラーが設置されているほか、2016年には、積もった雪を排除するブラシ車も導入されています。
新幹線だけではなく、国道21号の方も大雪時の通行止めによって、周辺で交通渋滞が発生し、住民の生活に大きな支障が出ていたことから、関ケ原古戦場の付近より国道365号線に接道するバイパスが通っています。また、名神高速道路の関ケ原ICでも、大雪による通行止めが起きることがあります。人同士は戦わなくなりましたが、同地での自然との戦いは続いているようです。
【了】
※一部修正しました(1月8日11時20分)
Writer: 斎藤雅道(ライター/編集者)
ミリタリー、芸能、グルメ、自動車、歴史、映画、テレビ、健康ネタなどなど、女性向けコスメ以外は基本やるなんでも屋ライター。一応、得意分野はホビー、アニメ、ゲームなどのサブカルネタ。
関ヶ原が世界屈指の豪雪地帯なんですか?
今日の関ヶ原のアメダスの積雪深は0です。
「東海道新幹線は1964年7月に東京~新大阪間で開通しましたが〜」とありますが、東海道新幹線が開通したのは1964年10月です。
ご指摘ありがとうございます。修正いたしました。