ロシアを牽制 NATOのE-3早期警戒機ルーマニアに展開 黒海周辺を警戒・監視

バルト海と黒海の双方で飛ぶことになります。

軍事的プレゼンス強化という目的も

 NATO(北大西洋条約機構)は2023年1月17日、ロシアの軍事活動を監視するためにE-3「セントリー」早期警戒管制機(AWACS)がルーマニア国内の空軍基地に降り立ったと発表しました。

 E-3が到着したのはルーマニアの首都ブカレスト郊外にあるオトペニ空軍基地です。ルーマニアは2004年にNATOへ加盟しており、今回の配置は東ヨーロッパにおけるNATOのプレゼンス強化を支援する目的も含まれているといいます。

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NATOが運用するE-3「セントリー」早期警戒管制機。国籍標識の代わりにNATOのシンボルマークとロゴが描かれている(画像:NATO)。

 NATOは、加盟国で共同運用するE-3早期警戒管制機の部隊をドイツ西部にあるガイレンキルフェン空軍基地に配置しています。同基地には14機が配備されていますが、そのうちの数機がルーマニアのオトペニ基地へ前進展開するとのこと。また運用を支援するために約180人の各国軍人が同基地へ移動してきます。

 2022年2月にロシアがウクライナに侵攻を開始して以来、NATOはそれに対応すべく東ヨーロッパ各国に早期警戒機だけでなく戦闘機や空中給油機などを追加展開させてきました。またNATOのE-3早期警戒管制機は、ロシア戦闘機を警戒・監視するためにバルト海エリアなどで定期的なパトロール任務についています。

【了】

【これからお世話になります!】ルーマニアに展開したNATOのE-3「セントリー」

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