「関西シウマイ弁当」vs崎陽軒「シウマイ弁当」どう違う? 比べて分かった東西の“主張”
横浜vs神戸 個性派の中華駅弁を比較!
今回はもうひとつ、横浜から焼売が使われた弁当を持ち帰り、関西の類似の弁当と比較をしました。崎陽軒「横濱中華弁当」(以下;「横濱」)と、西明石・神戸などの駅弁で知られる淡路屋「神戸中華焼売弁当」(以下;「神戸」)です。東西の“中華駅弁”を比べてみます。
「神戸」の焼売は、神戸南京町の名店「三ノ宮一貫樓」が手掛けたもので、「横濱」のものより一回り大きく、皮も厚めです。ギュッと凝縮された肉の香りや旨味を味わうなら「横濱」、皮のプリプリとした食感なら「神戸」といったところでしょうか。
また「横濱」は副菜に大根、かぼちゃのとろみ和えなどが入り、中華風のだしの旨がしっかり効いて、薄味なのに満足感を味わえます。かたや「神戸」は「ケンミンの焼きビーフン」や麻婆豆腐など、開けた時の「これはスパイシーだぞ!」と感じる香りが全体的にしっかりしています。
「シウマイ弁当」とは逆に、「東(横濱)が旨味、西(神戸)が香り」と違う個性を持った“中華駅弁”は、それぞれ新横浜駅、新神戸駅で大々的に販売されています。文明の利器・新幹線で“ワープ”すれば2時間少々、「シウマイ弁当」とともに食べ比べはいかがでしょうか。
【了】
Writer: 宮武和多哉(旅行・乗り物ライター)
香川県出身。鉄道・バス・駅弁など観察対象は多岐にわたり、レンタサイクルなどの二次交通や徒歩で街をまわって交通事情を探る。路線バスで日本縦断経験あり、通算1600系統に乗車、駅弁は2000食強を実食。ご当地料理を家庭に取り入れる「再現料理人」としてテレビ番組で国民的アイドルに料理を提供したことも。著書「全国“オンリーワン”路線バスの旅」など。
>龍が描かれたデザインは一見するとほぼ同じ
>龍が描かれたデザイン
>龍
ど う 見 て も ト ラ だ が ?
> 龍が描かれたデザインは一見するとほぼ同じですが、
本家は龍ですが、関西は虎ですね