「ピンクの227系」JR新型通勤車「うらら」初公開 “国鉄型天国”岡山で世代交代へ 座席削減も快適UP?
目指すは「長く愛される、安全・安心・快適な車両」
車内に入って最初に気づいたことは、広島地区の「Red Wing」とは違い、出入り口付近に広々としたスペースが確保されていること。座席を5列から4列に見直し、その代わりに人が滞留しがちなドア前を広くすることで、乗り降りがよりスムーズになることが期待されるといいます。立ち客が増えますが、そのことで逆に収容力が増えるという発想です。そのため、つり革の数が増強されています。このほか先頭車間転落防止ホロや運転士異常時列車停止装置、クラッシャブル構造など、当エリアの車両で初めて装備される装置・設備が導入されています。
うららの導入は2023年度から順次進められ、3両編成が25本、2両編成が13本の計38編成101両となる予定です。導入線区は山陽線などが検討されているとのことです。
岡山・備後エリアは長らく国鉄型電車117系が主力で、新型車両の導入は20年ぶりです。JR西日本の担当者は、115系や117系など国鉄時代からの車両が長く愛されていることを感謝しつつ、「より快適で安心してお使いいただける『うらら』もまた、長く愛される車両になってほしい」と導入に向けての意気込みを語りました。
【了】
Writer: 鶴原早恵子(鉄道好きライター)
大人になってから急に鉄道が好きになったフリーライター。地元・京都中心に、時間ができればあちこち乗り&撮りに行きます。駅で行き交う列車や人を眺めているだけで元気が出てくる。ローカル路線、海が見える路線・駅、駅カフェが好き。
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