半世紀の歴史に幕「ジャンボ機」、実は“初づくし”の民間機だった? ボーイング747が空を飛ぶまで

「ジャンボ」はどのような役割を果たしたのか

 初飛行後のボーイング747は、1970年にパンアメリカン航空で就航。その後、世界中で100を超える航空会社で運用されたとのことで、その比類無き収容力から海外旅行の大衆化に大きな貢献を果たしています。

 また「ジャンボジェット」と名付けたのは、その巨体を見たマスコミで、ボーイングは当初は「ジャンボ」を愛称として認めず、「スーパージェット(Super Jet)」を公称としていました。ただ、その名が浸透したことで、現在ではボーイングもこの「ジャンボ」の名称を認めています。

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ボーイング747最終号機「N863GT」(画像:ボーイング)。

 747はその後シリーズ化し、時代に応じてさまざまな改良を加えた派生型も次々にデビュー。製造は半世紀以上続けられました。もっとも売れた派生型はハイテク化で2人乗務制を採用した「747-400」。シリーズ最終号機となった「747-8」は、従来より大型化を図るなどの改修が加えられています。ちなみに、747をもっとも購入した航空会社はJAL(日本航空)で、日本むけのサブタイプも製造されています。

 ボーイングによると、これまで製造された747の数は、シリーズ累計1574機。747シリーズは、これまで1億1800万時間以上空を飛び、2300万回近くフライトしたとのことです。

【了】

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