道路の電柱や信号を壊すとおいくら? 意外と知らない賠償の実態 “壊し方”でも大違い!
ガードレールや交通標識、信号機といった道路施設を交通事故などで破損すると、どれくらいの賠償額になるのでしょうか。モノ自体はそれほど高くなくても、価格に置き換えた事故の影響は、かなり大きくなる可能性があります。
「お、意外と安いじゃん」で済むワケはない
ガードレールや電柱、交通標識、信号機を交通事故などで破損してしまうと、どのくらいの損害賠償をしなければならないのでしょうか。
ガードレールは2mほどでも数万円、電柱の場合は数万円から数百万円と幅広く、電源の切断・停電が発生すれば超高額になってしまうこともあります。電柱自体の価格はそれほど高くないものの、柱上の変圧器や電線などを壊すと、莫大な賠償額になります。
交通標識の場合は、路肩にあるような小さい交通標識は十数万で済むケースもあるものの、交差点の大きい交通標識などは、工事費を含めて数百万円にもなるようです。信号機も、あるメーカーOBによると灯火(ランプ)部分だけであれば十数万円のものもありますが、たいていは、その価格では済まないようです。
自動車保険大手の三井住友海上火災保険によると、「モノ自体の価格に加え、片付け費用、仮信号等の設置費用、人件費などの工事費用もお支払いの対象となり、事案によって損害額が異なります」とのこと。
「ガードレール壊したら50万円、信号機壊したら1000万円、だから対物保険も無制限にしておきましょう――営業上分かりやすくするため、こんな感じで説明していました」。ある40代の元自動車ディーラーマンはこう話します。
三井住友海上がいうように、交通事故などで道路施設を破損した場合、物自体の価格だけでなく、破損した施設をもとに戻すまでに様々な費用がかかります。仮に電柱であれば、破損によって電源の切断、一帯の停電が発生すれば超高額になることも。やはり賠償額は事案によって大きく異なるようです。
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