MotoGPの“忌み番”?「ゼッケン1」が11年ぶりに復活 栄光のナンバーのはずがなぜ避けられる

バイクのロードレース世界選手権の最高峰であるMotoGPの2023年シーズンで、11年ぶりに「ゼッケン1」が登場します。ゼッケンが選択制になって以降、「1」は避けられてきた傾向でしたが、ここに来てなぜ復活したのでしょうか。

意外な理由でゼッケンを変更したライダーたち

 では、なぜライダーは、その個性を表すためのアイコンとして定着したゼッケンを、途中で変更するケースがあるのでしょうか。ちょっと変わった例とともに紹介します。

 ホルヘ・ロレンソは2008年まで「ゼッケン48」をつけていました。これを選んだ理由は、ロレンソの個人マネージャーが元ライダーで、現役当時にこのゼッケンを好んでつけていたからです。しかしロレンソは2008年シーズン終了後にマネージャーを解任すると、2009年からはインターネットでのファン投票を参考にして選んだ「ゼッケン99」に変更し、引退する2019年までそれを通しました。マネージャーとの間にどんな確執があったのかは明らかになっていません。

 また、2008年と2009年のダニ・ペドロサ(ホンダ)の例も挙げておきましょう。ペドロサは「ゼッケン26」でモトGPにデビューし、そのデビューから2年目のシーズンである2007年には早くもランキング2位を獲得します。そして3年目のシーズンである2008年は、次こそはチャンピオンという決意を込めて「ゼッケン2」に変更しました。しかし残念ながら怪我や不運もありランキングは3位に後退していまいました。

Large 20230218 01
モトGPで7回のチャンピオンを獲得したバレンティーノ・ロッシは引退するまでゼッケンは46だった(小林祐史撮影)。

 その悔しさを翌シーズンの糧とするために、2009年は「ゼッケン3」に変更します。ところが、前年以上に怪我や不運で、ランキングは3位のまま。ここでゼッケンを変える願掛けを諦めたペドロサは、ゼッケンを従来の「26」に戻します。ペドロサは引退する2018年までそのゼッケンで通しましたが、引退までにチャンピオンを獲得することはついにできませんでした。もし、諦めずにゼッケン変更を繰り返していたら、違った結末になったのかも……ちょっと意地の悪い想像ですが、レースに禁物の「たられば」で異なる結果を夢想してみたくなるエピソードです。

【了】

【MotoGP】チャンピオンたちと「ゼッケン」関連性はあるの?(写真でチェック)

Writer:

プラモデル雑誌の編集部から独立し、フリーランスライター、カメラマンに。バイク、車関連はモータースポーツからスタートしたが、近年は交通安全や道路事情等も取材。ドローン操縦にも挑戦中です。

最新記事

コメント

記事ランキング

  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  3. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号
  4. 飛行中の「日の丸特別機」に粋なサプライズ! 天皇皇后両陛下を“最新ステルス戦闘機”がお出迎え
  5. 「危なすぎる!」阪神高速“中の人”がブチギレ!? “衝撃動画”とともに呼びかける「ドライバーが守るべき3つのこと」とは
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. 「“再有料化”でいいから4車線化して」→普通車280円になって1年 利用者負担で勝ち取った“効果”あきらかに 八木山バイパス