終電「51分繰り下げます」 異例の大幅ダイヤ改正 ことでんが踏み切った理由

大都市圏でも終電の繰り上げが進む中、異例とも言える動きです。

3路線で下り終電を大幅繰り下げへ

 ことでん(高松琴平電気鉄道)は15日、3月18日に全線で終電繰り下げを目的としたダイヤ改正を実施すると発表しました。
 
 新ダイヤでは、各線で23時台に増発し、下り電車の終電が繰り下げられる予定です。琴平線の下り終電は現行ダイヤから30分、長尾線は51分、志度線は46分繰り下げられ、新たな終電車として、琴平線は高松築港23時発(滝宮行き)、長尾線は高松築港23時04分発(長尾行き)、志度線は瓦町23時8分発(琴電志度行き)が設定されます。
 

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ことでんの車両(画像:2023年1月、宮井信太朗撮影)。

 昨今では大都市圏でも終電の繰り上げが進む中、異例とも言える動きです。なぜこのようなダイヤ改正となったのでしょうか。
 
 今回の終電繰り下げの理由について、ことでんによると「高松市内の飲食店や利用者から要望が多く寄せられており、社内でもアフターコロナに対応していく方針となったため、終電を繰り下げることになりました」(鉄道事業本部運輸サービス部)とのこと。

 ちなみにコロナ禍前は、さらに遅い終電が運行されていました。琴平線は高松築港23時30分発(滝宮行き)、長尾線は高松築港23時26分発(長尾行き)、志度線は瓦町23時20分発(琴電志度行き)が下り最終でしたが、2020年4月29日のダイヤ改正で運行本数が減便され、終電が大幅に繰り上げられた経緯があります。今回は「完全回復」とまではいきませんでしたが、現行ダイヤよりは大幅に終電が遅くなり、利便性が向上します。
 
 3月18日の改正ではこのほか、長尾線(瓦町~長尾間)の単線区間でワンマン運転が開始されます。
 
 今回のダイヤ改正は、JRのダイヤ改正と同日に実施されることになります。JRのダイヤ改正に合わせる意図はあったのでしょうか。

 ことでんによると「ダイヤ改正は休日を選んで行う必要があり、長尾線ワンマン運行の準備期間を含めて検討した結果、たまたまJRのダイヤ改正と同日に実施することになった」(鉄道事業本部運輸サービス部)そうです。

【了】

【えっ、まるで大都会の駅!?瓦町駅の画像見る】

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コメント

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1件のコメント

  1. コロナ前の金曜日は24時が終電だったぞ!

    24時

    21時←同社のタクシー部門が大繁盛

    22時

    23時←イマココ