伝説の「ランデブー走行」も存続 名鉄「複雑怪奇ダイヤ」の理由は? 途中で「急行→普通→急行」の変化も日常

途中の種別変更、特別停車など、名鉄の「複雑怪奇」なダイヤはなぜ生まれるのでしょうか。それを象徴する犬山線の「ランデブー走行」も、ダイヤ改正後は存続します。

なぜこんなダイヤが誕生?

 紹介した2列車のダイヤ、どのシーンを切り取っても、他の鉄道会社ではめったに見られない、異例に異例を重ねたものです。いつからこの「ランデブー走行」のダイヤはあり、なぜこのような一筋縄ではいかないダイヤが生まれたのでしょうか。

 名古屋鉄道にたずねたところ、この2列車が生まれたのは2011(平成23)年3月のダイヤ改正の時だそうです。この列車に代表される「頻繁な種別変更、追い抜き」が行われる理由については、「各駅の利用状況などをふまえ、列車本数や間隔を考慮し、お客様の利便性向上を図っています」とのこと。この中でキモとなるのが「各駅の列車本数や間隔を考慮」という点です。

 一般的な列車のダイヤは、「急行を走らせて、次に各停を走らせる」というように一本の列車をどこに配置するかをメインに考えられますが、これだと駅によっては、「急行が発車した直後に各停が来て、そこから10分近く列車が来ない」というアンバランスな列車間隔になることがあります。

 いっぽうで名鉄はダイヤ設定のうえで「A駅はこのくらいの本数と間隔が欲しい」「B駅もこの本数と間隔が欲しい」と、駅ごとに最適な列車が来ることを重視しているようです。

 そうして、それぞれの駅ごとの理想を追求していくと、「この急行を途中で各停にすれば、この駅のこのダイヤの隙間に列車を入れられるぞ」「この駅は特急が通過するが、今回だけ特別に特急を停めれば、列車間隔が空かずに済むぞ」というように、“駅の列車間隔に悩んだ時に、ちょうどやってきた列車を停めたり通過させたりして、都合よく調整に使う”手法を取るようになったのが、名鉄特有のダイヤだったのです。

 そのつじつま合わせが2つの列車の行く先々で行われた結果、互いに種別がチェンジしたり、抜かしたりまた追い付いたりするようにまでなったのが、今回紹介した新鵜沼~新安城の「ランデブー走行」と言えるでしょう。この2列車のドラマは、18日のダイヤ改正後も続いていきます。

【了】

【伝説の「ランデブー走行」2列車のダイヤ】

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