「上り線にあるのに“下り線だけのPA”」って? ナゾ施設「京葉市川PA」の完成形とは

下り線のPAなのに上り線側にあり、しかもビルのような立体構造をしているという珍しい施設が、京葉道路の京葉市川PAです。上り線に隣接していて地上から入れそうなのに、入れません。どうしてこうなったのでしょうか。

京葉道路を高架でぐるり横断して出入りする「京葉市川PA」

 都心部に近い高速道路のPAは、立地の制約もあり様々な構造のものが見られますが、なかでも珍しい構造のエリアに京葉道路の京葉市川PAが挙げられます。「下り線のエリア」なのに上り線側にあり、しかもビルのような立体構造をしているため、出入りの仕方もちょっと特殊です。

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人工地盤上に駐車場がある京葉市川PA。下り線だけのPAだが、京葉道路の上り線側に立つ(画像:Google)。

 東京方面から京葉道路の下り線を進むと、外環道と交わる京葉JCTへの分岐、さらに京葉市川IC出口への分岐が連続します。その出口車線に入って分岐を2つ(それぞれ接続する県道の北行き、南行きへの出口)通過したのち、ようやくPAへの分岐が登場。そちらへ進むと高度を上げ、高架で本線を横断してPAの駐車場にたどり着きます。

 京葉市川PAの駐車場は3階にあたり、ここを退出するときも、再び高架で本線を横断して下り線へおりていきます。このように下り線エリアが上り線側にあるというのは、中央道の談合坂SAなどいくつか存在しますが、ここは現状、「下り線エリア」だけで「上り線エリア」は存在しないのです。

 さて、3階のPA駐車場から建屋に入ります。3階はコンビニ(デイリーヤマザキ)、2階には食堂(松屋)とトイレがあり、広々とした空間です。しかし、1階には下りられません。

 この施設は上り線に隣接しているため、地上の上り本線からすぐに入れそうな雰囲気なのですが、NEXCO東日本関東支社によると「1階は千葉県警高速隊の分駐所と従業員駐車場になっています」とのこと。つまり、この施設はこれで一応“完成形”なのだそうです。

 なぜこのような施設が誕生したのでしょうか。

【どーなってるのコレ!?】京葉市川PAのナゾ構造(写真で見る)

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コメント

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1件のコメント

  1. ここのPAの一番の特徴は「松屋」でうどん・そばが提供されることだと思います。
    市川発祥のヤマザキパンの運営のデイリーヤマザキでは市川市内でしか買えない、市川名産の梨を使った、菓子パン・お菓子が買えます。