警察「あきらめてくれ」で、自動車盗の検挙率は上がる? 厳罰化できる? 国会での質問に閣僚どう回答

自動車盗難の被害者が泣き寝入りせざるを得ないケースが多発しています。その厳罰化や防犯のための取り組みを求め議員が国会で質問に立ちました。組織化、凶悪化する自動車盗へ、被害者の思いに寄り添った対応につながるのでしょうか。

岸田首相はどう回答?

 自動車ユーザーが被害にあわないためにはどうすればよいのでしょうか。浜口氏は盗難の情報公開が少ないと、谷 公一国家公安委員長に対して、「国民に意識を高めてもらうためには、もっと情報を出していくべき」と質問しました。

 これに谷氏は大筋で同意しました。「自主的な防犯活動を促す観点から、防犯情報の提供を積極的に行うべきと考えている」。

 警察庁のウェブサイトでは、盗難被害の多い上位5車種ほどを公開していますが、自動車窃盗の被害は乗用車に留まらず、ワゴン車やトラックなど商用車にも広がっています。浜口議員は公表の対象を20車種くらいに拡大すべきだと主張しました。

 自動車盗難被害は年間約5700件あります。約33%は300万円以上の高額車両の被害です。他の重要犯罪と比較すると検挙率はかなり低く45.6%に留まります。浜口議員は「海外に輸出された盗難車の回復支援を含めた官民の幅広い取り組みがないと、これ以上被害は減らない」と警告しました。岸田文雄首相は、次のように答弁しました。

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参議院決算委員会で自動車盗難被害の現状を示して取り組みを求める浜口 誠議員(参議院審議中継より)。

「より幅広い関係省庁が連携する必要性を感じる。連携のあり方についても考えながら、官民の一体の取り組みの必要性は感じる。どういう対策をとるべきなのか、政府として考えたい」

 被害者の思いが形になった素早い対応が求められています。

【了】

【自動車盗どうするんですか!】答弁する岸田首相、法相、国家公安委員長(画像で見る)

Writer:

1963年生まれ。愛知県出身。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者を経て独立。行政からみた規制や交通問題を中心に執筆。著書に『実録 衝撃DVD!交通事故の瞬間―生死をわける“一瞬”』など。

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