「道ゆずって」 目立たせようと“青い救急車”誕生! なお現行の法令は

現場到着時間は20年で約1.5倍に。

なぜ青色に?

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ベルリングが制作した「青い救急車」(右)(画像:DMM.com)。

 DMM.com子会社のベルリングは2023年4月7日(金)、「青い救急車」を制作したと発表しました。デザインはアーティストの山口 歴氏が担当しています。

 救急車は空や雲、海といった自然をモチーフにしたカラーリングです。なぜ青色にしようと思ったのか――それには救急車が抱える切実な問題がありました。

 救急車の現場到着時間は2001(平成13)年の全国平均6.2分と比較して、2021年は約9.4分。20年で約1.5倍に延びています。救急車自体も、赤色灯の発光範囲を広げたり、サイレンの音がより遠くへ届くよう改良したりしましたが、ある救急隊員から「人によっては濃い赤色は非常に暗い色に感じるため、赤色灯自体を視認しづらい方もいる」といった意見が寄せられたそう。そこで、色弱の人でも暗く感じにくい青色をベースカラーに、一般の人にも目立つデザインとしたのです。

 ベルリングの飯野 塁CEOは「世の中には、命を削って救急活動をしている方々が沢山います。この『青い救急車』を通じて、少しでも多くの方々に緊急車両への優先意識を強く持っていただき、現場の救急隊員の方の負担軽減、およびより多くの方の人命救助につなげることができたら幸いです」と話します。

 なお現行の法令では、緊急車両である救急車の色には白色が指定されています。そのため「青い救急車」はまず、緊急性が低い傷病者を搬送する民間用の救急車としての導入を目指します。

【了】

【写真】「青い救急車」を様々な角度から見る

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コメント

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2件のコメント

  1. でも…逆に一般の人にとっては分かりづらいのでは。

  2. 外国の青色の点滅灯の方が日本の赤色回転灯より優れているということですね!