半蔵門線でよく聞く「南栗橋駅」に大変化 “テレワークの聖地”に「特急券補助金」も!?

東急田園都市線や半蔵門線でよく聞く駅名「南栗橋」。どんな場所なのでしょうか。

2023年3月改正で特急停車駅に昇格。次世代スマートタウンも

 東急田園都市線や半蔵門線、東武スカイツリーラインでよく聞く行き先の一つである「南栗橋」。東京都心からは約50キロ離れた埼玉県久喜市の街ですが、どんな場所なのでしょうか?

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南栗橋車両管区に所属する東武50050系(画像:写真AC)。

 南栗橋駅は東武スカイツリーライン(伊勢崎線)の東武動物公園駅から分岐する東武日光線の駅です。この駅を境に運行系統が分離されており、直通列車は皆無。たとえば浅草方面から特急を使わずに日光方面に向かう場合、ここで乗り換えが必要になります。

 

 日中時間帯は東京方面に毎時3本、新栃木方面に2本が運行。東京方面は大部分の列車が半蔵門線・東急田園都市線直通列車となるほか、日比谷線直通列車もあります。新栃木方面は、朝に南栗橋始発で、日光線では珍しい急行が2本設定されているのが特徴。この東武日光行き急行以外にも、東武宇都宮行きや「東武線最北端の駅」となる新藤原まで乗り入れる普通列車があります。

 

 そんな南栗橋駅ですが、2023年3月18日のダイヤ改正で特急停車駅に昇格し、「リバティきぬ・けごん」や「けごん」の停車駅に。朝方に上り3本、夕方に下り6本が停車するようになりました。特急の停車に伴い、ホーム上には特急券の券売機が新設されています。

 

 駅北側には、車両基地「南栗橋車両管区」が立地。留置線、東武鉄道の車両の全般検査など行う工場のほか、SL「大樹」の整備を行う研修庫、訓練線も備えています。さらに、総合教育訓練センターなども併設されており、東武の重要拠点となっています。

 

「南栗橋行き」をよく見かけるのは、この車両基地の存在が関係しているのです。コロナ禍以前は、車両基地公開イベント「東武ファンフェスタ」が年に一度開かれており、その時は多くの鉄道ファンや家族連れが詰めかけていました。

 

 駅の南西約500メートルの場所では、東武と産学官の連携によって次世代スマートタウンを造成する「ブリッジライフプラットフォーム構想」が推進されています。「リモートワーク時代」を見据えた街づくりが特徴で、イベントやワークショップを行えるクラブハウスを設置し、商業施設や保育・福祉施設のほか、自動宅配モビリティの開発拠点にもなっています。

 

 南栗橋が特急停車駅に昇格したのは、この次世代スマートタウンが絡んでおり、特急を停車させることで沿線価値向上を図るねらいがあります。さらに、久喜市では市外からの移住者を対象とした「特急券購入補助制度」の創設に向け、2024年開始を見据えて検討に着手しています。

 JR宇都宮線の栗橋駅も近隣にあり、湘南新宿ラインや上野東京ラインで都心へ一直線で結ぶなか、こちらは座席が確保しやすい「始発駅」としての強みがあります。都心の喧騒から離れつつ、都心アクセスも便利という二刀流で、東武としても次の一手に期待がかかっています。

【了】

【まるでお地蔵様!? 南栗橋駅ホーム上の不思議な特急券売機】

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