「首都高とKK線“止めてみた”」そしたら大盛況! 空のホコ天「銀座スカイウォーク」出現 新幹線がめっちゃ近い!

首都高の一部とKK線こと東京高速道路を通行止めにし、銀座に“空のホコ天”を作り出すイベント「銀座スカイウォーク」が開催されました。KK線の緑道化という近い未来を先取りした形ですが、人々の期待はかなり大きいようです。

首都高とKK線とめて銀座に出現「空のホコ天」

 ゴールデンウイーク中の2023年5月4日から、首都高八重洲線と銀座の「KK線」こと東京高速道路が48時間の完全通行止めに。そのうえで、高架道路であるKK線を多くの人々が歩きました。KK線を歩行者天国にする前代未聞のイベント「銀座スカイウォーク」が実施されたのです。

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KK線土橋入口付近のカーブ。新幹線が間近を通る(乗りものニュース編集部撮影)。

 KK線は、商業施設「銀座インズ」や「銀座ナイン」などの屋上を通っている自動車専用道で、首都高とは3か所で接続しています。その歴史は首都高よりも古いですが、近い将来、このKK線は廃止されることが決まっています。

 現在、日本橋をまたいでいる首都高C1都心環状線を地下化する工事が進んでおり、今後、C1のルートが八重洲線と新設の「新京橋連結路」経由へと付け替えられるため、いま八重洲線やC1と接続しているKK線は役目を失います。そこで、銀座の再開発計画とあわせて、KK線を廃止し、「スカイコリドー」と呼ばれる高架緑道に造り替えるのです。

 その“近い未来”をゴールデンウイークの2日間だけ先どりして体験しようというのが今回のイベントです。

こんなところ都内にない! 超ド迫力「電車見スポット」出現

 今回は抽選で選ばれた一般参加者とともに銀座スカイウォークのガイドツアーへ参加。新橋入口から西銀座JCTを経て新京橋出口まで約2km、“空のホコ天”を歩きました。

 開始早々に現れる土橋入口付近の急カーブでは、東海道新幹線の列車が、ほぼ“目線の高さ”で通過。新橋方面からクルマで通るときも、新幹線に突っ込んでいくかのような感覚もあるスポットですが、歩いてみると列車が極めて近く、参加者からは歓声が上がりました。

 ここから400mほどの直線区間は、高架のJR在来線、東海道新幹線とピタリ並走し、目線よりやや低い位置を列車がひっきりなしに行き交う姿が見られました。「こんなスポット、都内のどこにもない」と、東京都都市整備局の担当者は話します。実際の緑道整備にあたっても、この鉄道並走の景観を活かしていきたいということでした。

【まるで道路が“ビーチ化”】大盛況の「銀座スカイウォーク」(写真で見る)

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